夕方の17時30分からの八王子市別所からお越しのお客様でした。個別一任火葬のポーランドロップちゃんは、死亡原因を脳炎とお客様が申告いたしました。
時間丁度に来園戴き、すぐにお葬式をして火葬炉に載せてお別れです。
持参した花束と霊園で摘み取っておいたお花でいっぱいに飾って、好物の食べ物を知れてお別れして点火を見届けたもらいました。
火葬時間は、35分間掛かりました。兎ちゃんにしてはチョッと長めで猫ちゃんの火葬時間と同じぐらい掛かりました。
訳は、お腹の所に黒い塊が中々燃え尽きません。通常より10分間長くしたのですが、その塊はそのままでした。
黒い塊は、そのまま残りましたが燃え残りが無いのを確認して火葬は終了しました。
火葬炉を開けて見ると、ポーランドロップちゃんは綺麗に火葬が出来ているのですが、その黒いのは棒で押して見てもすごく硬い塊です。
お客様は、脳炎だと言っていましたのですが、頭の中は綺麗に火葬が出来ていて何も残っていませんでした。唯、後頭部で頚骨との接点のお骨が割れて落ちていました。
この頚骨との接点の後頭部のお骨は、兎ちゃんの火葬では良く割れて落ちている場合が多々あります。ですから「脳炎が原因で割れていたのではない。」と思っています。
個別一任火葬で今日の最終の火葬でしたので、お客様に待っていてもらっていましたので、火葬したお骨も見せてお骨の説明もしてあげました。
お客様は、腎臓の黒い塊を見て、「そういえば、おしっこが中々出なくなりました。」と言って「これって癌ですか?」と質問してきました。
「癌の塊は、こげ茶色で触るとグズッと粉々になってしまいます。こんなに黒く固まったものではありません。」とお客様に説明したのですが、この黒い塊が何であるのか分かりませんでした。
「脳炎だと頭のお骨の中が真っ黒になると聞いたことがありますが?」と言われましたが、頭の病気で頭の中が真っ黒になっていた事はありません。
頭の中が黒い燃えカスが残っているのは、頭の位置が炎から遠すぎる場合に起こります。ペットちゃんの位置が当初は炎が綺麗に当たる位置に置いて火葬を開始するのですが、途中でペットちゃんが動いてしまって頭の位置が遠くなった時にそうなります。
その為に、火葬中まだお骨が綺麗に繋がっている場合は、体を動かして頭の所にも火が入るようにいたしますが、時間が経過してから分かった場合は、火葬時間を長くして頭の中が燃え尽きるまで火葬するしか方法はありません。
私たちのペット霊園では、ペットを載せる網が企画寸法より横幅が小さくしてあります。その為に僅かですが、網もとペットちゃんを動かすことが出来るので頭の中を綺麗に火葬する火葬時間の短縮にもなっています。
この様な、方法で頭の中を綺麗に火葬することに徹していますので、殆ど頭の中の黒い燃えカスが残ることが無くなりました。
お客様の言っているように、「頭の中の病気で頭蓋骨の中に黒く燃えカスが残る。」と火葬業者が言ったなら自分の失敗を隠すための方便だと思います。
この火葬を通して残念だったのは、喉仏が割れてしまっていたことです。スタッフがお骨を拾ってお客様にお渡しいたしましたが、丁寧に頭を下げて感謝の言葉も戴きました。
綺麗に火葬で来てホットしています。