6月になって最初の火葬は、青梅市二俣尾の平溝の奥の移動火葬でした。
シーズ犬ちゃん8キロの個別一任火葬でした、成木から平溝に入って高水山の登山口の道路を登って行き一番上の方の家でした。
家の脇の空き地で火葬することになり、まずは家の中での事務処理です。シーズ犬ちゃんは居間にダンボールの箱の中に寝かせれてありました。
事務処理後、お経を読んでお葬式、火葬炉に載せて持参したお花で飾りつけ、お別れをして点火を見届けてもらいました。
火葬炉に載せた、シーズ犬ちゃんはお腹の所に大きな野球のボールぐらいの腫瘍があり包帯を巻いてありました。
31日の朝に安楽死をしたそうです。
お客様たちは、シーズちゃんのお腹を擦りながらお別れです。皆様の目から涙がいっぱい零れています。
安楽死をするには、相当の理由があったのでしょう。でもあの大きな腫瘍の塊を見れば誰でも想像がつきます。お客様たちは安楽死の事については電話で予約の時に行った以外は口に出しませんでした。
火葬中、腫瘍が大きく他のお骨の火葬を妨げています。火葬炉の火がお腹の腫瘍でさえぎられていて奥の方の届きません。
又、この子の頭のお骨もどんどん小さくなって無くなりそうな感じにも見えます。「もしかすると歯周病も患っているかも?」と想像が膨らみます。
火葬時間は、50分間でした。
一任火葬でしたが、お庭で火葬しているので火葬炉の脇でお骨の説明をさせて戴きましたが、一番気になっていた頭のお骨は小さいけれど確りと残っていました。
大きかったのは、脂分とお肉の量が多かったんですね。ですから、ドンドン小さくなってしまって頭のお骨が無くなってしまうように見えたのでしょう。それとお骨の量が少ないです。
8キロのシーズちゃんは、肥っている犬ちゃんですから。それに引き替えお骨は小さいシーズちゃんのものそのものです。お骨上げをしてみると4寸の骨壺に半分位しかありませんでした。
続いて、下腹部にあった大きな腫瘍の痕です。
下腹部にその赤茶けた燃えカスがいっぱいありました。その燃えカスの中に腫瘍の芯に当たるのでしょうか、本来の腫瘍の赤黒くてこげ茶色の塊も何カ所にありました。
この腫瘍の芯が悪さをしてこのお腹全体を大きな野球のボールの大きさ位の塊を下腹部に作ってしまったのでしょうね。
骨壷の中の体の割に少ないお骨にビックリしていましたが、「49日後に庭に埋葬します。」と言っていました。
この移動火葬を通じて、「家の所まで来て火葬してくれるのって本当に便利ですね。」と移動火葬についてしきりにお褒めの言葉を貰ったことが印象的でした。