「初めてなので猫2.8キロの火葬について教えてください。」という電話から予約を戴きました。
住所を聞いて見ると港区海岸だそうでした。
港区海岸からだと遠く感じましたが、google naviで調べると首都高速と中央高速を通ってくるので普通で50分。チョッと込んでも60分と書いたありました。割と近いのですね。
お客様は、予約時間の25分前に到着いたしました。
やっぱり、港区からいらっしゃるので安全を見越して早めに着く方が多くいらっしゃいますが、そうなんでしょうね。
ペット霊園の駐車場に到着して開口一番。「もっと山の中かと思った。」と言っていました。また「近所の変な看板があるのでドキッとした。」とも言っていました。
「もう霊園が出来て今年の10月で10年目に入ります。」と答えると、「それならね。」「私達はこの猫ちゃんが落ち着いてズット過ごせる場所なら良いのですから。」とも云っていました。
非常にこの猫ちゃんを大事にしているらしく、「猫ちゃんの種類は何ですか。」と聞くと「チンチラ猫とアメリカンショートが混ざっています。」
真っ白な毛並みでとても安らかな寝顔でした。
ダンボールの中の猫ちゃんを見るとお客様がゆったりと擦っています。お別れする時間を惜しむようにゆったりと気持ちを込めて。
「私達はこの猫が静かに休める場所を探していました。」と言っていましたのでこうして擦って気持ちを納めているのかも知れません。
礼拝所でお葬式、火葬炉に載せて持参したお花と、霊園の用意してお花で一杯に飾ってお別れして点火を見届けました。皆さん真剣な表情はこの猫ちゃんに対する愛情の現れでしょう。
礼拝所でお葬式、火葬炉に載せて持参したお花とペット霊園に咲いているお花でいっぱいにしてお別れです。確りとお別れしてから点火を見届けました。
火葬中も気になるのでしょうか、何回か火葬炉の所に来て中を覗かせてもらっていました。
その都度、順調に火葬が出来ているので頷いて礼拝所に戻っていきます。
火葬時間は35分間。
火葬したお骨は、真っ白でとても綺麗でしたが肝臓に腫瘍の塊が二つありました。お客様は「気管支炎」だといっていましたので、肝臓でなくて肺だったのでしょうか?
他には、悪い所は無かったです。
今日は、共同墓地への埋葬してお帰りになるのですがカプセルに小骨を入れて持っていたいとお客様のご要望で、病気の説明、お骨の説明の後、カプセルに尻尾、足の指、歯を入れて持ち帰りました。
共同墓地への埋葬も、皆さんこの猫ちゃんのお骨に声を掛けながら埋葬いたしました。
埋葬を終わって塔婆立てに塔婆を立ててからお帰りになりましたが、お客様たちは「遠くだから中々来られないけれど近くに来た時は又、立ち寄ります。」と言っていました。
お帰りになる際に、「家にはまだもう一匹猫ちゃんがいます。その節はまたお願いします。」「今日は有難うございました。」と丁寧に頭を下げておっしゃいました。
「港区から1時間位ですから、来るつもりになればいつでもいらっしゃる事が出来る距離です。確りとお守りいたしますので、どうぞ安心してお帰り下さい。」と頭を下げてお見送りをさせて戴きました。
無事にお帰りになることを祈念申し上げます。