生後2か月って小さいですね。
生きていれば凄くかわいい子猫ちゃんです。色々とおいたをしても許してしまいそうな子猫ちゃんです。
その子猫ちゃんが、今火葬炉の上でお花に囲まれて点火を待っています。
猫ちゃんでもこの何か月という子猫ちゃんの火葬は凄く難しい部類に入る火葬です。訳は頭のお骨が未完成で残ってくれないからです。
又、風圧で小さいために飛んで行ってしまったりもします。
この子猫ちゃんの火葬に、文鳥やインコで培った技術が応用できるのです。
今回も当然、マット火葬を行います。
ここで、難しいのが寝かせ方と火葬炉に置く位置の問題です。これについては、企業秘密です。
お客様は、子猫ちゃんを置いて帰る個別一任火葬ですが、礼拝所でお葬式をしてお帰りになりました。
然しながら、このお客様もリピータ客で今回で5回目のお客様でした。当然今までと同じように綺麗にお骨が残って骨壺に綺麗に入って戻ってくる事がお望みです。
子猫ちゃんの場合は、通常火葬と同じようなやり方ですが、少し違います。それはある一定時間通常の火葬した後に、特別の配慮をすることです。
そうしないと頭のお骨が飛んで行ってしまったりするからです。火葬開始して一番気を使うのは頭の部分の火葬です。
火葬開始してから、15分位経って頭のお骨も白いお骨の部分が見えてきます。でも、まだ頭の中はいっぱい詰まっているのが見えます。
もう少しかな、
そうして、20分経過、今回はずっしりして頭がビクとも動きません。頭の中の燃焼もだいぶ進んでいます。今回は大丈夫そうなので、そのまま燃焼を進めることに致しました。
火葬の装置を少しはいじくっていますが、基本的には燃焼の継続はそのままです。
25分で大部分が終了しています。
あと、一歩です。
30分で火葬は終了しました。
ここで、一番問題なのが火葬炉を開ける時です。上手く空気の入るのを気を使わないで開けると頭のお骨が飛んで行ってしまいます。
空気弁を閉じて、火葬炉の覗き窓を開いて中の空気の量を調節してから、火葬炉の蓋をそおっとあけました。中を見るとお骨が動く気配がなくて綺麗に火葬したままの姿で蓋を開けることができました。
火葬したお骨は、真っ白でとても綺麗に火葬できています。
頭のお骨も確りと割れずに残っています。
これからお骨上げになりますが、実はこのお骨上げが子猫ちゃんの火葬で一番難しい所です。
立会火葬ならお客様に拾ってもらうのでこの弱い頭のお骨がお客様が骨壺に入れる時に割れてしまってもお客様も納得しますが、一任火葬ではその責任は全部スタッフに掛かります。
今回、足や背骨などのお骨を骨壺に入れた後に最後に頭のお骨を入れましたが、残念ながら頭のお骨を持った瞬間に割れてしまいました。
残念です。
でも、これが現状です。
最善を尽くして火葬からお骨上げをさせて戴きましたが、最後の最後で頭のお骨を崩してしまって骨壺にいれました。
この事を確りと受け止めて今後の改善に努めていきたいと思います。