杉並区成田東に移動火葬に行ったときのことです。環八から荻窪駅に向かっていたときの事です。
「あれ、ここに川がある。」と思ってチョッと目をその川に目をやると、そこには5羽ぐらいな真っ白い鳥が川の中で餌を見つけているのでしょうか、川面を突っついています。
「こんな都会の中の河川にも鷺がいる。」とビックリしました。
後で調べたら善福寺川だと分りました。善福寺池から発して神田川に合流する川でした。
この川の水が少ないのでしょうか、鷺の足元までしかないような感じで鷺たちが一生懸命に川の中の餌を突っついている姿は微笑ましく思います。
この光景を目にしてからお客様の元に伺いました。
今日のお客様は、もう13回も出張火葬できているお客様です。いつもはお客様の建物の前の突っ込み道路の所で火葬をするのですが、今回は小型の火葬車が壊れてしまって動きません。
それで大型の車でお客様のもとに伺いました。
お客様のご自宅の道路まで入れないので、お客様の近くのコインパーキングで火葬をする事に致しました。
お客様の家から1分の所にあるコインパーキングです。
余りコインパーキングは利用しないのですが、今回はここで遣るしか方法がありません。でも近くにあったので良かったです。
そのコインパーキングに着くまでは、車でいっぱい出ないかと心配していましたが、行って見るとガラガラに空いていましたので安心しました。
お客様に電話してここまで猫ちゃんを抱っこして来てもらいました。
火葬炉に載せて霊園から持参したお花で飾ってお別れして点火を見とどけたもらいました。
本来なら、事務処理をきちっとしてから火葬に移りますが、何回も火葬している常連のお客様だったので火葬している最中に事務処理などをしてもらいました。
18歳の3キロの雑種猫でした。
毛並みは良くて火葬炉に載せてお別れするときにお経を上げさせてもらいましたが、いつも家の中で確りと声を出してお経を読むのですが、今回は小さい声でよそに聞こえないように行いました。
やっぱり、いつもと感覚が違います。
火葬そのものは、30分で楽に終わりました。
火葬したお骨は、真っ白ととても綺麗でした。
お客様に「真っ白でとても綺麗ですね。」というと「ヤッパリ。」何処も悪い所はありません。
こういうのを老衰というのでしょうね。
お客様も綺麗なお骨で満足した様子です。
お骨上げは、いつもゆっくり行うのですが、今回ばかりは何か急かされているようにドンドン骨壷の中に入れています。
やっぱり、自宅の中でないとお客様も気がせくのでしょうね。
小型車が直るのが11月中旬かも知れません。それまでこういう形で移動火葬をするようだとお客様のためになりませんが、仕方ないことです。
何せ、行き成りペット霊園の近くでブスブスと云って車の力がなくなりやっとの思いで車をペット霊園に入れることが出来たしだいですが、それっきりです。
火葬は、その車を霊園に停めっ放しにしてすることが出来ますが、お客様のもとに伺ってする火葬も細い路地の所では行けません。
仕方なく、この様な形になってしまいます。
どうぞご勘弁ください。
車自体はもうお終いみたいです。
新しい車を購入して火葬炉をその車に載せ変えて小型車の火葬を開始できるのが11月中旬でしょう。
今回の杉並のお客様見たいに路地に入っていく事が必要なお客様と小さなハムスターやインコのようなペットの火葬が出来ないのがとても残念です。
どちらにしても、それまでの間は移動火葬は大型の車でいたします。そして極小のハムスターやインコの火葬は霊園に来て貰える人だけを対象にして行っていこうと思っています。
今回の急なエンジンの不調で色んな予定がめちゃくちゃになりましたが、長い時期にはこの様な思っても見ないことが多々あると思いますが、それを一つづつ乗り越えて行くことが必要だと思っています。
そういう状況の中で、善福寺川の白鷺の姿は清々しくも気持ちを大らかにしてくれた一瞬でした。