八王子の大和田町でお亡くなりになったトイプードルちゃん15歳1ヶ月の火葬は個別一任火葬で引取、お届けのお客様でした。
引き取った後、ペット霊園で火葬すると大きな肝硬変の燃えカスが4つもありました。直径3センチ位の大きさです。肝硬変は、豆炭の燃えカスみたいな大きな肝臓の塊が確りと残ります。
ですから、すぐ分かります。
火葬している最中でも、その大きな塊、火葬を開始して5分ぐらいで皮膚の皮を破って飛び出してきます。
最初は、その塊から脂分が沁み出して来てそれから燃焼が始まります。通常の肝臓は燃えながら燃えカスが風でドンドン吹き飛んで小さくなって行きますが、肝硬変の場合はそのままの形で色が変わっていくのです。
この肝硬変の塊が燃え終わったか如何か判断する基準は、真っ赤になっているこの塊から火が出ていないか如何か良く確かめることです。
その方法は、火が燃えている状態が終わって火が出ていないことを良く確かめた後、火葬炉の蓋を開けて目で確かめます。
蓋を開けて見ると赤い色から灰色に変わってきていれば、燃焼が完了されています。これが黒かったら未だ火葬が終わっていない証拠です。
この様にして火葬が終了しますが、このお骨をトレーに移してよく見てみると、この肝硬変の塊の中に茶黒っぽい色の塊を見つけました。
この黒っぽい塊は、腫瘍の塊です。
良く燃えカスが残らないと言いますが、個別一任火葬の場合など早く火葬を終わらせたい為に、棒で燃え残っている塊を突いて壊してしまう会社もあります。
そうすれば確かに火葬時間は短くなりますが、大切な燃えカスは網から落ちてしまって大事な病気の原因も分らなくなってしまいます。
この子は、肝硬変に腫瘍まであったトイプードルちゃんでした。
15歳1ヶ月ですから良く頑張った犬ちゃんですよね。
お届けするとお客様も頷いて「やっぱり。」と言っていました。
肝硬変って怖いですね。