パグ犬の火葬でいらっしゃったお客様から言われました。
お車から降りてクッションの上にパグ犬ちゃんを寝かせて連れてきました。礼拝所にそのまま安置した時に言われました。くっっしょんを指して「これも一緒に火葬して貰えますか?」
いつも使っていたクッションだと言っていましたが、クッションは一緒に火葬することが出来ません。
クッションを一緒に燃やすと真っ黒な煙がモクモクと上がってしまいます。
それに、火葬した後のお骨の具合も良くありません。燃えカスがお骨にまとわり付いて色も変わるしゴムの臭いも付いています。
その為に、クッションの火葬は出来ない部類の一番に上げられます。
お客様にその旨のお話をして、直にパグちゃんを置くことに了解を取ってから火葬炉に寝かせていただきました。
もの静かなご家族で、礼拝所でのお葬式では、皆様手を合わせて一生懸命パグちゃんの成仏を祈っていました。又火葬炉のお別れでも皆様神妙な面持ちで、お花や食べ物などを入れて頂いて最後のお別れをしていただきました。
このご家族のように、お話をすると分っていただけるお客様は良いのですが、以前如何してもダンボールの箱のまま火葬しろと言ってきかないお客様がいらっしゃいました。
その時は、ダンボールの燃えカスがペットのお骨の上に掛かってしまってお骨が見えなくなってしまうだけで、煙が出るわけでもないのでお客様の言われる通りに火葬いたしました。
その結果は、全くこちらの言っているように「ダンボールの燃えカスが火葬したお骨の上に全くかかってしまってどれがお骨か分らない状態でした。」お客様もそれを見て「こうなるならもっと強く言えばいいのに。」と言っていましたが、お骨上げも大変難儀でした。
私達は、できる限りお客様のご要望は聞くつもりで遣っています。
しかしながら、如何してもお客様のためにならない事や、近隣にご迷惑を掛けてしまう事ははっきりと「出来ません。」と言っています。
お客様によっては、最後のお別れなので「あれもしたい。」「これもしたい。」と色々とご希望があるでしょうが、私たちが「できない。」と言った事はどうぞご勘弁いただきたいと思っています。