昨日と今日お電話を戴いて予約をしていただきました。
昨日は、亡くなりそうだったんでしょう。お値段を聞いて「分りました。」と言っていました。
今日は、「犬が亡くなったので火葬をお願いします。」と最初から予約のお電話でした。
ご希望は、立会火葬でビーグルの14キロです。
予約時間の丁度5分前にいらっしゃいましたが、ご自宅もすぐ近くだったのでその時間を見計らっていらっしゃったのでしょう。
ダンボールに入ったビーグルちゃんを抱えて連れてきて、礼拝所に入るや、「『とても良い所よ。』『親切で丁寧だったから。』と紹介を受けました。」と言っていました。
「この子は、人気者で一時は17キロもありました。
でも最近は痩せてしまって、お腹にも一杯腫瘍が出来てしまいました。」と寂しそうに言っていた事も印象的でした。
ご希望が立会火葬でお経も一緒に上げることが出来ました。
礼拝所には、4人分のお経本が用意してあります。今回はお経本をお二人連れでしたのでお貸しして一緒にお経を上げました。
一般の方には、お経の速度を少し遅くして一緒に上げることにしています。
今回もゆっくりお経を上げましたが、お二人とも確りとした読み方で素晴らしい告別式になりました。
お葬式も終わり、火葬炉にビーグルちゃんを載せて食べ物と霊園で用意したお花で飾ってお別れです。その際チョッとお腹の所が腫れていたのが気になりました。
ビーグルの14キロは、結構大変な火葬です。
だから小型の火葬車ではしないことにしています。今回も大型の火葬車で火葬を開始いたしましたが、開始して5分ぐらいで大きな塊がお腹から飛出してきました。
キットこれが腫瘍がいっぱいあるお腹の部分なんでしょう。
チョッとビックリです。
脂の燃えやすいビーグルちゃんですからゆっくりした火葬に心がけました。
火葬時間は、55分間でした。
火葬は、チョッと離れた場所で火葬してペット霊園に戻るため、お客様はその時間を霊園の中で待っていても良いですし、何処かへ時間つぶしに出かけても大丈夫です。
今回のお客様は、「長沼公園に言って時間を潰します。」といっていました。そこが今回にビーグルちゃんと一緒に遊んだ場所だとも言っていました。
火葬が終わった旨の電話を入れると、お客様たちは南陽台のお友達の家でおしゃべりをしていたと言っていました。南陽台はすぐそこですからすぐに帰ってきました。
火葬車は未だ帰ってきません。
お客様たちに「火葬車が帰って来て火葬炉を開ける所から見てください。」その為には「ベンチがある所から見るのが一番いいです。」と教えるとすぐに移動してペット霊園内の休憩所の椅子に座って廻りのお花を見て話していました。
まもなくペット火葬車が到着です。
すぐに一番いい場所に移動して火葬炉を開ける所を見ています。「小さくなって。」と次に「あそこが悪かったんでしょうね。」とも言っていました。
火葬したお骨の悪い所は見ればすぐに分ります。
誰が見ても「ココが悪い場所。」と分ります。他のお骨や火葬した燃えカスと全く違った燃えカスやお骨の色が違っています。
今回のお客様もこちらが何も言わないうちにそう言って悪い所を見つけていました。
火葬したお骨を礼拝所に移してお客様にお骨の状態や病気の具合の説明をする段になって、お腹の部分にいっぱい腫瘍があるのが分りました。
腫瘍のあの茶黒い塊がいっぱい肺から肝臓、お腹の中、肛門の周りと一杯ありました。下腹部の膨れた部分の所は青白い燃えカスがあります。これは表面が瘤みたいに膨らんだものがあるときに見られるものです。
そしてビックリしたのは、この子の背骨の太さです。
通常のビーグルには見えないような太いお骨です。「確りしていますね。」と言うと「そうなんです。本当に強い子でした。」と言っていました。
お陰で5寸の骨壷にいっぱいで14キロのビーグルちゃんのお骨ではないもっと大きな犬ちゃんのお骨のようでした。
でも、綺麗にお骨も骨壷に入り、悪い場所の小骨と腫瘍の塊を別々のビニール袋に入れて「お父さんに見せます。」と言って別に持ち帰りました。
お客様たちは、「もう少し長生きして欲しかった。」とお骨上げの最中も涙ぐんでいましたが、お骨上げも綺麗に終わってからはさっぱりして表情でお帰りになりました。
キット思っていた通りのお見送りが出来て満足していたのではないかと推測します。
お帰りは確りと頭を下げて「有難うございました。」とお礼をしていただきました。
大事なビーグルちゃんを亡くした事は残念ですが、このビーグルちゃんがお客様たちを確りと見守ってくれているものだと思っています。
皆様の大切なビーグルちゃんのご葬儀や火葬が出来てお客様が満足そうにお帰りになったことにスタッフ一同感謝の気持ちでいっぱいになりました。