「文鳥の火葬なんですが、今日の今日って出来ますか?」
とお問合せを戴きました。最終の時間がまだ空いていたので「大丈夫です。19時からなら空いています。」と返事をさせて頂きました。
小金井のお客様で、先ほど白文鳥が亡くなってしまったようで、飼い主のお嬢さんが泣いていて方針が固まらないようです。色々と仕事の都合があるのでしょう、日曜日の今日中に火葬したいようです。
一旦切って少し経ってから「本日の19時からの火葬をお願いします。」と予約のお電話を受けました。
申し込みの時に「死亡原因は事故です。」
と言っていましたが、先ほどのセキセイインコも事故でした。
小さな火葬が続く時は、続くんですね。
それも、内容は分りませんが、死亡原因が「事故死」と言うことですから。
事故死の場合は、行き成り起きるので飼い主様の悲しみは大変です。
今まで一緒に遊んでいた白文鳥が何らかの事由によって行き成り死んでしまうのですから、飼い主のお嬢さんが泣いていてすぐに方針が決まらないのもなるほどです。
予約時間の35分前にお客様は、到着しました。
小金井からですから、そんなに遠くないのですが、45分ぐらいで来てしまいます。
でも、遅れてはいけないという事で早めに出てくれたのでしょうね。
到着したときには、まだ前の組のお客様の火葬が終わりお骨の説明をしている最中でした。
車の中で待ってもらいましたが、この季節の18時30分はもう真っ暗です。真夏なら明るいのですが、10月も終わりになると夕方すぐに暗くなります。
その中で30分間位お待たせしてしまったので申し訳ありません。
前の組が終わってからすぐに片づけをして予約時間の5分前にお客様の申込事務に入ることが出来まいした。
そこで、死亡原因が事故と書かれましたので、お電話で「方針が決まらないから又電話します。」と言われたことが「成程ね。」と分りました。
お葬式、火葬炉でのお別れは飼い主様の涙、涙のお別れでした。
事故で死亡してしまったのですから、お別れも当然時間が掛かります。
心の準備がないままにペットの文鳥が死んでしまったのですから。
私達のペット霊園で火葬するお客様達がお別れのときに取り乱してしまったりするのは良く見ることです。お時間を取れる範囲で取って上げて気持ちの済む状況になるのを待ってやることにしています。
でも、火葬をしてしまうと気持ちの整理も質全的に尽くのでしょうか。火葬したお骨をじっくり見ることが出来る様になります。
火葬したお骨は、クチバシが確りと付いていてお顔の形が良く分ります。羽や喉仏もわかりました。「こんなに綺麗に残るのですか。」とお骨を見ながら言うことが出来るようになりました。
でも、涙はいっぱいです。
お客様は、足の指の本当に小さいお骨を一つづつ骨壷に入れています。
「可愛い。こんなに小さな足の指のお骨が残っている。」とお箸で摘んで家族の皆様に見せて嬉しそうです。
思った以上のお骨の残り方と綺麗な真っ白なお骨を骨壷に入れ終わると元気が出てきたみたいです。お帰りの時は、涙がいっぱいはなくなり。笑顔が出て来ています。
諦めの気持ちが起こり、綺麗なお骨と確りとお見送りが出来た事で心が落ち着いたのでしょう。
骨壷を胸に抱えて頭を下げてお帰りになりました。
家族の皆様もホッとしたことだと思います。
小金井のお家に帰ってから大事な白文鳥の亡骸をご供養してやってください。