ミニウサギの個別立会火葬でお客様のご要望は、「尻尾だけを粉骨パウダーしてください。」というものでした。
「一つの部署だけ粉骨パウダーすることができますか?」と申し込みのときに聞かれたのですが、初めての経験です。
当園の粉骨パウダーは一つのお骨だけでもできます。
最小料金は2,000円となっていますので、この料金で遣る事に致しましたが、これにはお客様の凄い秘密がありました。
粉骨しないお骨は、通常のお骨上げをして2.5寸の骨壷に入れてお持ち帰りになります。このようにおっしゃいました。
礼拝所でお葬式、火葬炉に載せてお別れをして点火を確認いたしました。
火葬したお骨は真っ白でとても綺麗でしたが、足に腫瘍が出来ていてそれが死亡原因だといっていました。
病気の状況やお骨の細かい説明を終えるか否や、まず尻尾のお骨を探したのですが、見つかりません。仙骨の先っぽが尻尾とつながる所なのでそこを粉骨するためにとっておきました。
続いて足の指先も、その後ミニ兎ちゃんの歯もとっておくことに致しました。
ウサギちゃんの歯は、歯垢が溜まっているので顎のお骨から上に出ている部分は真っ黒になっていますが、下に埋まっている部分は真っ白です。
「こんなに違うのですね。」と感心していました。
取り合えず粉骨するお骨は少しですが集まりましたので、お骨上げをして骨壷に入れることになりました。丁寧に丁寧に2・5寸の骨壷に入れています。
頭のお骨も入れ終わってから網を取り除いて下に落ちていた、爪みたいに尖っている指先のお骨が見つかりました。足の指先のお骨も、そしてやっと尻尾のお骨が数個見つかりました。
「これで、粉骨作業に掛かります。」と言って奥で粉骨して来ました。
お骨とすれば小さい尾骨でしたが、10ヶ位ありましたが、粉骨したお骨はビニールの小さい袋に縦5ミリで横2センチ位の袋に膨らまない状態で入れることが出来ました。
骨壷に入ったお骨と粉骨してビニールの袋に入れて5ミリぐらいのクルクル巻きしたお骨を手渡してお持ち帰りしていただきました。
お帰りに、「何故尻尾のお骨を粉骨したのですか?」と聞くと「尻尾のお骨と爪と歯を持っていると飼い主をそれが守ってくれるんです。」と爽やかな声でおっしゃいました。
「それで、そのお骨だけを粉骨パウダーにして小さくしていつも持っていることが出来るようにしたのですね。」と聞くと「そうです。」と。
初めて聞くことですが、お客様は自信たっぷりにお答えい戴きました。
「分りました。」と答えて「これってブログに書いておきます。」と言うと笑顔で会釈をしてお帰りになりました。
初めて聞いた尻尾、歯、爪の所のお骨を大事にお持ちください。