コーギーの火葬でのお客様の一言です。
朝一番は入間市仏子への移動火葬でした。
チョッと朝時間がありましたが、夕べの火葬が移動火葬でしたので朝から火葬炉の清掃をしてから出かけました。
本社からですと時間的には、19分です。
朝一で本社から何分掛かるかGoogleナビで見るとお客様の所が出てきません。入間市全体の地図が色が付いて出てきます。
これは、住所が違っている場合に起きる現象です。
すぐにお客様にお電話して住所を聞きなおしてみました。
お客様の言っている住所は書いてある住所と同じです。でもチョッと良く聞きなおしてみると、もしかすると3号と言っていると思ったのですが、35だと聞きなおして分りました。
良かったです。出かける前に分らなかったら聞くことが大事だとツクヅク思い知らされました。
Googleナビで調べると19分です。
今日はゆっくりスタートです。
最近火葬が混んでいますのでチョッとスタッフの疲れが出ている所ですので、丁度良い時間かもしれません。
お客様のご自宅に上がらせてもらってお葬式です。
お客様は、お経がご希望でこの日の設定になりました。お経を上げる段になりまして立会火葬の場合は、お経の説明をしてからお経を読むことにしています。
お経を始めるとお客様も姿勢を伸ばして手を合わせてコーギーちゃんを拝んでいます。
お経を読んでいる最中って厳粛な一瞬ですね。
お客様のコーギーちゃんに向かって手を合わせている所を拝見していると凄くこの子を可愛がっていた事が良くわかります。愛情に満ちた目でコーギーちゃんを見つめならが拝んでいます。
お葬式も終わり火葬炉です。
抱っこして火葬炉の所まで来て頂いて火葬炉の上に載せました。お花と食べ物で飾ってお別れです。大事な犬ちゃんのお写真もパチパチと撮っています。
お客様のお別れも終わって、お不動様の真言で祈祷をさせて頂き火葬炉の中に納棺させていただきました。
すぐ出発です。
お客様のご案内いただく所は入間川の河川敷でいつも散歩しているコトロだそうです。
3分ぐらいで到着です。
この場所はいい所です。狭山と放水橋の所で河川敷の良い場所を探してありますが、この場所もナビに印を付けておきました。
火葬開始は、静かな火葬開始でした。
点火をしても余り音がなく、発電機の音だけがドッドッドッとなっているだけで然程音がしません。
お客様も、「静かなものですね。」と言っていました。
お客様は、ジッと排気が出ている車の後ろ側の所を見ていました。
「車の中で待っていらっしゃっても良いですよ。」「いえ、一緒に居たいのでここで見ています。」と良いながら見れいらっしゃいました。
この火葬中にお客様から聞いた話です。
「始めの兎ちゃんの時は、移動火葬の業者から犬と猫は火葬しますが、兎はゴミ箱でも捨ててもらえば。」と言われたそうです。
火葬する所が見つからなかった所、見つけた所があのペットを火葬しないで正丸峠に捨てていた「花園ペット火葬」だったそうです。その内容はおっしゃらなかったのですが、被害にあった一人だと思いました。
お客様は、火葬しながら色んなお話や質問をされていました。
「どの位火葬時間はかかりますか?」「お骨はグズグズになってしまいますか?」「臭いが全く出ませんが?」とか質問していました。
特に「花園ペット火葬」で被害にあったので、お骨の状態は聞きたかったみたいです。
臭いについても出ないので不思議そうでした。
説明を求められたので、火葬方法の開発をしたお話や、遠方からのお客様のお話、火葬炉の中のお話も興味があるみたいでした。
お話をしている間に火葬は終了です。
今回は大型火葬車で来ているので火葬時間も早いです。45分で終了いたしました。
お客様は、火葬炉に載せる時も写真をパチパチ、お別れする時もパチパチ、そして炉を開けた時もパチパチです。
お骨の説明にも真剣に聞いたいらっしゃいました。
特に病状のお話をすると目を丸く開いていらっしゃいました。訳は死亡原因は老衰と書いてありましたが、火葬したお骨を見ると乳癌と子宮が悪かったことが分るような兆候が一杯ありました。
「オッパイの所に青いザラメ状の燃えカスがありますね。これって乳癌の時に多いのですが、おっぱい腫れていなかったですか?」「実は、この子は乳癌でした。」
「お尻の所にも青い色の硬い燃えカスがありますね。これって子宮の位地なんですが、子宮癌がありましたか?」「はい。その為に子宮を摘出しました。」
このようにお話をするとピッタリ当たります。
「こんなに良くわかるんですか。」「毎日何頭も火葬していますので。お客様が病状を教えてもらうのでお骨と見比べていると、色いろ分ってきます」
「そうですか、凄いですね。」と言って感心していらっしゃいました。
お話しながら病状からお骨の説明をしてお骨上げが終了しました。
お客様は、「良い所に出会って良かったです。親切に有難うございました。」と言ってお帰りになりましたが、大変満足されていた様子です。
「花園ペット火葬」の被害にあったお客様ですと尚更思うのでしょうか。
帰りにワザワザ窓を開けて車を止めてもう一度「ご親切に有難うございました。」とおっしゃりこちらとしても大変嬉しく思ったしだいです。
色々と大変な思いをしている方には、胸にしみこんだ様な火葬だったのかも知れません。
これからも一生懸命お客様のために尽くしたいと思ったしだいです。