5月18日に大型火葬車の火葬台の変更をしてから1ヵ月チョッと過ぎてその結果を見直してみました。
大型火葬車の問題点は、脂分の多いペットの火葬をすると体の部分は燃え尽きているのですが、火葬台の脇から脂分の燃え残りの炎が中々消えないことでした。
酷い時は、通常の体の火葬は終了しているのですが、脂分が中々燃え尽きないで30分から40分も火葬炉の火を止められないでいる事が一番の問題でした。
これは、火葬炉の燃え上がりを防ぐ為に、火葬台の下に落ちた油を耐火マットで吸収して燃え上がるのを防いでいたためなのです。
そして、当園の火葬炉は燃え上がりを防ぐもう一つの対策もしてあります。
火葬台の所に下に落ちた脂分が燃え上がらないような耐火煉瓦が敷いてあり火葬台が2重に燃焼部分が分かれている事なのです。
これは、過燃焼による黒煙や臭いの燃焼には非常に役立つのですが、下に敷いてある耐火マットに吸収された脂の燃えるのまでも防いでしまっていました。
その為に、マットの上に網や鉄筋などの温度が上がって脂分を燃えやすくする工夫もしてあったのですが、直接火が行かないので脂分の燃え尽きるまでの時間が掛かかってしまうのです。
5月18日に行った火葬台の変更は、この受け皿の上に敷いてある耐火マットを取り外すことを行いました。
当初、これでは熱くなった受皿に上から落ちてきた脂分が高温の受皿に当たった瞬間に蒸発してそれに火がついて過燃焼になると思っていました。
でも、下に落ちた脂分の燃焼時間を短縮するための方法として、恐る恐るこのマットを取り外して様子を見る事にしました。
これは、S火葬方法の確立と耐火煉瓦の上に敷いた耐火マットによる火葬がとても安定していることに依って過燃焼が起きないようなだろうと判断したからなのです。
脂分の多いシェルティーやゴールデンレトリバーなどの火葬で試してみたのですが、ここ1ヶ月の火葬でこの耐火マットを取り外した火葬で別段凄い勢いで燃え上がる事もなく燃え残っていた脂分も通常の本体の火葬が終了するまでには燃え尽きてくれる事が分かりました。
未だ、超大型のペットの火葬はしていませんが、30キロ未満の大型犬やチョッと苦戦していたシェルティーの火葬などを何件も経験してこのぐらいのペットならばこの方法で体上部だと自信が生まれつつあります。
火葬台の下の受皿の鉄板の摩耗具合が分かりませんが、このままで進められそうです。色々と不具合が出来た場合は、その内容を検討してその対策を確りと取る必要があります。
今回のチョッと度胸が入りましたが、この改良によって益々安定したペットの火葬が出来る事だと思っています。