「1.5キロのクサガメなのですが、火葬をおねがいします。」と江戸川区平井からお電話の予約を受けました。
電話した当日のご希望でしたが、空いている時間がよる19時30分からしかなく夜間割増が3000円掛かるので翌日の13時からの火葬の予約を受けました。
当日、13時10分に到着です。
江戸川区平井からですから時間が掛かったのでしょうね。お客様が来園して直ぐに「どのくらいの時間が掛かりましたか?」と遠くの方ですからいつも掛かった時間を聞くことにしています。
「2時間ぐらい掛かりましたか?」と聞くと「1時間半ぐらいで着きました。」と然程時間も掛からないでいらっしゃれた見たいです。
Googleナビで調べてみると
「ご自宅から都道449号線、蔵前橋通りから都道315号線、平井大橋料金所 から 葛飾区 西新小岩 の 首都高速中央環状線 に入る」と言うように平井大橋料金所から首都高速に入るのですが、6分間で高速に入ってしまうので時間的には非常に近い距離なのですね。
首都高6号から首都高4号に入って中央高速で八王子インターを降りてペット霊園までGoogleナビですと66分間で到着を出ていました。
ですから、少し混んでも1時間30分位なら楽に来てしまうのですね。
そして、今回のペットちゃんはクサガメちゃんですから、このカメの火葬を本格的にやっている所は余り無いみたいです。
カメの火葬は、専門にやっていない所で火葬すると「どれが甲羅かお骨か全く分らないような状態でお骨上げさせられて骨壷に入れて帰ってくる。」という状態になります。
ですから、確りとホームページにその内容が書いてある当園みたいな所は少ないとお客様が良くっています。
今回火葬前の説明では、「クサガメの火葬は上の甲羅が紙みたいに燃えて無くなっているタイプがクサガメに多いですが、もしかするとパカッパカッと割れながら甲羅が燃えていくタイプもあります。」と説明させて戴いたのですが、後者のタイプでした。
火葬時間は、1.5キロの亀ちゃんでも40分掛かりました。
比較的亀ちゃんの火葬時間は通常の猫ちゃんや犬ちゃんなんかと体重で比べると時間が掛かる事が多いのです。
火葬したお骨は、真っ白でした。
まず目に入るのは、頭が確りと甲羅の前に顔を出して割れずに残っていました。
その後ろは甲羅が割れながら燃えきっていて真っ白な甲羅が当たり一面に散らばって「山のような残骸の山。」という感じです。
この甲羅を一つずつ骨壷に入れながらお骨を発見すると別の置き台に載せてお骨のあった場所ごとにならべていきます。
残骸の様にゴチャゴチャに山の様になっている甲羅を骨壷に入れていくとその下にお骨が見えていきます。
甲羅は、周辺に散らばっているのから順じ骨壷に入れてお山の中に攻め込んでいくように甲羅を取り除いていくと病気の原因らしいこげ茶色の燃えカスや甲羅について茶黒い色が見えてきました。
肝臓辺りの部分でしょうか。2センチほどの茶色の一団がありました。
これは腫瘍ですね。お客様もそれを見て「肝臓ですか。分りますね。他の所と全く違っていますので。」と頷いていました。
お客様は死亡原因が何だか分らないと申告していましたから、「肝臓の腫瘍が原因なんだ。」と言って改めて原因が分ったようでした。
甲羅とは別に並べてあった亀ちゃんのお骨も頭から背骨、両脇に前と後ろの足が並んで来ました。
胸の下に甲羅を4寸の骨壷に平らに並べてその脇に網の下に落ちた甲羅の残骸を入れてから別に並べてあったお骨を頭から入れていきます。
骨壷の中は丁度亀ちゃんが前を向いている格好でお骨を並べることが出来ました。
お客様も凄く満足そうです。
まかり間違えば、カメの火葬を専門にしていない火葬場で火葬してゴチャゴチャに骨壷に入れて帰るコトロでしたが、当園に来ることに依って綺麗にお骨を並べられてお骨上げが終了しました。
お帰りになる時に「有難うございました。」と深々と頭を下げてご挨拶を戴きましたが、自分の思い通り以上の火葬やお骨上げが出来たことの証かもしれません。
又、江戸川までお帰りの時間も掛かりますが、どうぞお気を付けてお帰りください。
クサガメちゃんのご冥福をお祈りしています。