この7月に入ってからの雨について大変な思いをずっとしてきました。
その一番は、移動火葬のご要望があり移動火葬車で火葬をすると雨の日はお骨を拾う所がないことが一番厳しいことです。
特に小型の車両はとても良く使いますが、火葬している時のスタッフはびしょ濡れです。傘を被っているなら雨にも濡れませんが、傘を持つ事が出来ないことが往々にしてあります。
そこで、火葬車のお骨上げや火葬炉の運転をする部分に屋根を張ることにしました。もう何日も考えて図面もキャドで作りました。
ここで、一番の基本は「この屋根の骨組みがペット火葬車の中に仕舞い込むことが出来ること」が第一用件です。持ち運びが出来ないでは、宝の持ち腐れです。
そして、2番目は「組み立てや取り外しが簡単なこと」です。
雨の中の作業ですから簡単に組み立てが出来ないと屋根を作る意味合いがありません。
そして最後が「見た目には綺麗はもの」でなければみっともないですから。
この様な三条件を満たした組み立て式の屋根を作ることに致しました。図面を確りと書いてからホームセンターに行って材料を買っていました。
屋根の部分になるシートは防災シートを購入して思っていた通りの縦が3,600ミリで横が1,800のサイズの白い防災シートがありますた。
農業用の19ミリのパイプもシートを屋根に停めるフックもパイプとパイつを連結するクランプも購入しました。
一番悩んだのがパイプの柱を縦に固定する丸い重りを作る型枠材です。初めは極薄のべニアで考えたのですが、実際にホームセンターに言って曲げてみたらそんなに小さく曲がりません。
火葬車の炉の脇におけるスペースは限られているので直径が23センチを決めています。その直径23センチの円に曲げられる型枠材が必要です。
ホームセンターを探した挙句、プラスチックの板材を見つけました。
長さも直径が23センチにするには、72センチが必要ですから、90センチの長さの板を見つけることが出来ました。
この板の幅をどのくらいにするかが一番の難題です。
パイプの柱の長さを動きやすく頭がぶつからない2メートルに設定するとそれだけ転倒しない重量が必要です。
転倒という事で考えれば重い分には構わないのですが、車の積載重量との関係もあって7.1キロに設定しました。
その為、コンクリートの厚みは6センチです。
インスタントコンクリートという便利な材料も売っています。そのインスタントコンクリートの25キロの袋サイズも購入することに致しました。
ホームセンターの切断機で19ミリの農業用パイプを計画通り最大長さを180センチにして切断して本社ですぐに組み立てられるようにして来ました。
本社でこの切断したパイプを組み立て屋根の長さを当初の360センチにして組み立てました所、長すぎてしまってとても雨の中での作業が出来る長さではないと感じました。
そこで、屋根の長さを180センチに変更してみるととても簡単に組み立てや解体、収納ができる長さです。
この180センチを基準に設計をしなおして屋根を作りました。
火葬車の屋根にシートを止めるフックをシリコンで接着して防災シートを張ります。この防災シートも180センチに変更です。
柱と梁を19ミリバイプで作りその接続は、自在クランプで接続させることに致しました。自在クランプを選んだのは取り外した時に収納が楽になるようにするためです。
柱梁には筋交いも短いものを使いすぐに取り外しができるようにしてあります。
そしてこの19ミリのパイプをコンクリート製の置きブロックに挿して垂直を保つように致しました。
屋根に取り付けたフックに防災シートを引っ掛けてこのパイプの柱梁の上を通してたらします。そしてこの防災シートと梁の接続は洗濯ばさみです。
こうすることに依って簡易な屋根が完成です。
この簡易屋根は使っていくうちにマダマダ改良の部分が色々とあると思いますが、とりあえず今度の雨の移動火葬では使えそうです。
又、この簡易屋根の収納は、火葬車の屋根のすぐ下に樋受け金物を設置しておくことに致しました。これで収納も大丈夫でしょう。
これがどれだけ威力を発揮するかはこれからの改良次第かもしれませんが、雨の日の火葬でお客様のためになることは間違いありません。
確りと使って生きたいと思っています。