今回懸案であった段ボールを一緒に火葬するとどうなるかを実験してみました。
実験は、合同火葬の猫ちゃんでした。
一緒に火葬をすると言っても段ボールの中に入れて火葬するとお骨が段ボールの燃えカスの中に隠れてしまって見分けがつかなくなってします。
今回は後ろに置いて火葬することに致しました。
これだと火葬した後の段ボールがいかに燃え残るかが分かるのです。
実験と言っても実際に大事に飼っていた猫ちゃんですから不具合があってはなりません。火葬したお骨は確りとお骨上げをして共同墓地へ埋葬することが責務です。
今回の実験結果は次の写真の通りです。
猫ちゃんに当たらない様に猫ちゃんを少し前にもってきて後ろに置きました。火葬炉の網の上に右下にあるのが段ボールの燃えカスです。
段ボールの燃えがらが全く崩れすにそのままの形で残っています。この写真で段ボールの中に遺体があった場合を推定してください。
段ボールに覆われてしまって全くお骨が分からなくなります。
この段ボールの燃えカスは、風が吹いてくると大きいものは散らばらない代わりに脇にある小さな燃え残りが風に巻かれて吹き上がり廻り中にこの段ボールの燃え残りが散乱します。
その為に、お骨上げどころではなくなってしまって散乱した燃え残りを片づけるのに四苦八苦するようです。
又、この燃え残りの中にあるお骨を見つけ出すのも大変困難です。
以前、お客様が「如何しても段ボールを一緒に火葬してもらいたい。」と言ってきかない事があり、火葬した経験がありますが、お客様は自分の大事なペットのお骨が分からす困ってしまって最後には怒り出す始末でした。
もう一つ危険があります。
この灰の中に残り火がある場合があります。そうすると仮にもう冷えたかなと思っても素手で持った場合に残り火でヤケッドをする場合もあります。
この様な事から当園では、火葬の際に段ボールからペットちゃんを出して直に火葬炉に入れて貰っています。
決して段ボールは一緒に火葬しない方が良いのです。