今日の兎ちゃんの火葬は、悲しい火葬でした。
お客様は、受け付けの時に死亡原因を癌と掛かれましたが何処が癌だか分りませんでした。ネザーランドトワーフと言っていましたが、「この兎の種類はこの病気に掛かりやすいのです。」と言って受付を終了いたしました。
死亡原因が「癌」と云うのは良くあることで別に気に止めていませんでしたが、火葬したお骨を見てビックリです。
頭のお骨がグズグズで形をなしていません。
歯周病でこの様な頭が溶けてなくなってしまったような経験はあるのですが、癌と死亡原因に書いたお客様でこの様に頭の形を成していないような火葬は初めてなのです。
火葬中もスタッフが言っていましたが、「頭がグズグズだよ。」と。
そういわれても「マサカ。」と思っていました。
頭が壊れるのは、今までは歯周病か糖尿病だけでそれ以外は考えられなかったからです。
まして癌の場合は、その部分だけがこげ茶色の塊が残りますが、お骨が脆くなったことはありません。
スタッフがお客様の所に運んで始めてその部署を見ましたが、頭が一つの塊になっていましたが、どの部分がお鼻だかどの部分が頭の天辺だか「この部分かなぁ?」と想像するしかありません。
お客様にお聞きいたしました所、「歯周病から始まって奥地の所に癌が出来てしまいました。」との事です。「最後は物は食べられないで流動食を与えていた。」とも言っていました。
通常は見つかる喉仏も分りませんでした。
唯、喉仏の手を合わしている部分は割れた形で見つけることが出来ました。
お客様は、死亡原因は「癌」と書きましたが、その「癌」になった原因が歯周病だったのですね。それなら納得が行きます。
火葬した結果で頭のお骨がグズグズだととても辛いですよね。
火葬技術に自信があるのですが、自信があるからこそいつも綺麗に火葬できた頭のお骨を見ているので、この様なグズグズだととても辛く感じます。
共同墓地への埋葬もご希望でしたので、仮の骨壷にお骨上げをして居るのですが、お客様も無言になってしまいます。
お客様ご自信もとても辛い思いをしている証拠だと感じました。
頭を除くと後のお骨は確りとして綺麗に火葬が終了しています。でもやっぱり頭のお骨が確りと残っていなくてはね。
お客様はカプセルを購入して「小骨をそれに詰めて持ち帰りしたい。」とご希望でしたので、私たちもカプセルに丁度いいお骨を集めてお渡しいたしました。
「可愛い。」「これも入れる。」と言いながらカプセルには詰めていましたが、骨壷に入れるときは無言でした。
共同墓地への埋葬も特に大事に飼っていた娘さんが、一つづつ丁寧に入れていましたがもうその時はお骨上げをしている時の重苦しい感じは無くなり気持ちも整理ついた感じでのお骨上げでした。
「これからも、近くですからチョクチョクお参りに来ます。」「今日はお父さんが来ていないので今度連れてきます。」と元気にご挨拶を戴き歩いてお帰りになりました。
その後姿は、確りと大事な兎ちゃんの最後を見送って踏ん切りがついた後姿でした。
お大事に。