ギリシャリクガメのペット火葬に横浜市西区からいらっしゃいました。
本日の交通状況はとても悪いらしくて、相模原市で止まってしまったみたいです。15時の予約でしたが、16号を来て有料道路から無料になった八王子バイパスを通って片倉の所から「今片倉のインターを降りました。少し遅れます。」
とお電話を受けました。
「到着は、ナビでは15時5分ぐらいになっています。」とお客様はとても律儀な人でした。
霊園に到着して、籠に入っている亀ちゃんを見て「何ていう亀ですか?」と聞くと「ギリシャリクガメです。」
ホシガメの様に六角形の模様があって比較的クサガメに近い感じの甲羅の格好をしていました。「25センチです。」と言っていましたが計測すると1.2キロの体重でした。
籠に入っている時は、平らな感じの亀ちゃんでしたが、計測するために籠から出すとやっぱりかなりの厚みのある亀ちゃんです。
今回の「ギリシャリクガメ」って初めてですので、「www.maniado.jp/community/neta.php?NETA_ID=20420」でチョッと調べて見ました。
名前の由来は、甲羅の模様がギリシャ織りに似ているところから来いるとされています。生息域がかなり広く、北アフリカからヨーロッパ、トルコから中東にかけての広範囲に生息しており、地域ごとに亜種が分かれています。
ギリシャリクガメは、上手に飼育すれば寿命は30〜50年以上とされており、大変長生きします。
良く知られているのは以下の4種類ありますが、特にリクガメ初心者の方に人気なのは、大きくなっても小型でかわいらしいアラブギリシャです。
・ムーアギリシャ=基亜種
北アフリカからスペイン南部にかけて生息しており、別名で、「グエラカ種」とも呼ばれています。
地域や個体によって、大きさや模様に差があります。ギリシャリクガメの亜種の中では飼育は難しく、神経質な性格で病気になったり体調を崩しやすいとされています。(飼育上級者の方向けの亜種。)・アラブギリシャ(テレストリスギリシャ)
亜種の中では最も小型で、成長しても甲長は15〜20cmほど。寒さに弱く、冬眠することができません。
テレストリスギリシャリクガメとも言われます。中近東(イスラエル、ヨルダン、シリアなど)の地中海沿岸部に生息しており、全体的にクリーム色〜白っぽい甲羅が特徴です。美しくかわいらしい姿から、
日本ではかなりポピュラーで、人気のある亜種です。CB個体が多く流通しているため安心です。・トルコギリシャ(イベラギリシャ)
トルコからバルカン半島付近にかけて生息しており、寒さに強く、冬になると冬眠する亜種です。
亜種の中でも特に大型になるタイプで、25〜30cmほどまで成長します。(最大甲長36cm。)寒さに強く丈夫なため、日本の気候にも適応しやすく成長すると冬眠も可能な亜種です。・アナムールギリシャ
ギリシャリクガメの中では大型の亜種で、甲長は成長するとおおよそ23〜25cmに達します。
成長とともに黒くなり、縁甲板がフレアー状に広がるためマルギナータリクガメに似た姿になります。
今回の「ギリシャリクガメ」と言っているのは、このうちどの種類かは分かりませんでしたが、とても綺麗で品の良い感じのリクガメでした。
お客様が申込書を書かれている時におっしゃっていたのは「素晴らしいホームページでとても親切に書いてありました。」と言っていましたが、「私がそのホームページを作りました。」と云うとビックリしていました。
お客様にホームページを褒められて気を良くしてたのでしょうか。
通常は、「お経のご希望はありますか?」と質問するのですが、今回は「お葬式にお経を読んでも宜しいですか?」と聞くとお客様は頷いて「ももちゃんお経を読んでくれるって!」と言って喜んでいただきました。
火葬炉でもギリシャリクガメちゃんの廻りに段ボールの所に敷いてきたウッドチップをぐるっとまわりに敷いてやると「いっぱい敷いて貰えて、まるで天国に居るみたいだね。」と目を細めていらっしゃいました。
火葬時間は35分間でした。
火葬したお骨は、甲羅が真っ白でとても綺麗でした。今回のギリシャリクガメちゃんは甲羅が「パカ。パカ。」と割れながら燃えるタイプの亀ちゃんでした。
その甲羅をとっていくと何やら下側の甲羅に茶黒い色が付いていて肝臓と腎臓が悪いことが分りました。肝臓には腫瘍があります。お客様はそれを見てビックリです。
頭のお骨も上手く残っています。
頭のお骨を退かすと下顎もそこにありました。「これって下顎。」と奥様が声を出して叫びました。綺麗にお骨を並べてお骨上げ終了です。
骨壷に入れたお骨をじっと眺めて瞼に焼き付けてお別れしてから粉骨です。
粉骨したお骨はとても真っ白で手を突っ込んで指で確かめると「パウダーだ。」と叫ぶ程綺麗なお粉の状態になっていました。
お客様もちいさくなって3寸の骨壺に入ったお骨を胸に抱いて満足した様子でした。
「帰りは、相模原の16号は込合うので圏央道を通って東名高速を通って帰ります。」と言っていました。
丁寧にご挨拶を戴き確りと思う通りの火葬が出来たことにとても喜んでいる感じでした。
これから1時間30分ぐらいは掛かりますが、どうぞお気を付けてお帰り下さい。ご冥福をお祈りいたします。