新年年明けの一番最初の火葬の予約は、江東区からいらっしゃったゴールデンハムスターちゃんの立会火葬でした。
正月元旦の18時にお電話を戴きました。
今年のお正月は、この18時まで一本もお電話が無くてとても気の休まるお正月です。
例年、お正月でも問い合わせや予約のお電話をいっぱい受けるのですが、今年はとても静かです。最初のお話で、「ゴールデンハムスターの立会火葬が希望ですが、いつから火葬してもらえますか?」と火葬が始まるまで待ってくれるつもりらしいのです。
こういう電話は有難いですよね。
極小動物の火葬って他のペット霊園ではあまり力を入れていないのでしょうか。
うちのペット霊園には、とても遠くから予約のお電話が入ります。
今年もこの江東区からのお電話ですから。
最近は、都内23区からは勿論、千葉県、茨城県、群馬県、埼玉県、山梨県、長野県、静岡県、神奈川県と関東地方の殆どの県から極小動物の火葬にいらっしゃってくれます。
極小動物の火葬ってお骨を確りと残すのが難しい割に金額が安いので同業者の皆様はあまり力を入れていないようですから、当園に集まるのでしょうね。
お客様は、高速道路を通らずに下の道を3時間の予定で家を出たと言っていました。
到着したのは、予約時間の1時間前の11時でした。
「今日は比較的すいていたので2時間で来てしまいました。」とニコニコしながらお客様は言っていました。
ゴールデンハムスターちゃんは、体重が40gで3ヶ月の命だったそうです。
一緒にいらっしゃった娘さんは、お葬式の最中でも涙をボロボロと流して悲しがっていましたが、それってとてもゴールデンハムスターちゃんを愛していた証拠でしょう。
辛いお気持ちは、その仕草や表情からお経を読んでいる私にもとても胸に響いてきます。火葬炉を閉める時に座り込んでしまったのは、その寂しさや悲しさの頂点だったのでしょう。
でも、「火葬炉に点火されます。」「最後のお見送りですので合掌してお見送りをして下さい。」と言うと座り込んでしまっていた体を奮い立たせて立上り合掌してお見送りを確りとして戴けました。
お二人で確りとお見送りが出来て、さぞかしゴールデンハムスターちゃんも安心して天国への旅達が出来た事だと思います。
火葬時間は、25分間で終了いたしましたが、真っ白でとても綺麗なお骨でした。
お帰りになる時は、暫く霊園の中を散策してからお骨上げを担当したスタッフと車にも乗りこまずに談笑していたのが印象的でした。
お骨上げには立会わなかったのでどの様なお骨上げだったのかは、分かりませんが和やかに談笑している姿を拝見してとても満足する火葬とお骨上げだったのではないかと想像する次第です。
お帰りに菜の花の苗をプレゼントさせて戴きましたが、家に帰ってプランターに植えてゴールデンちゃんの思い出にすると言っていました。
これから、2時間掛かってお帰りですが、事故にあわずに無事にお帰りになられることを祈念してお送りをさせて戴きました。
2時間かけてでも、このペット霊園に来てくれて満足そうな笑顔でお帰りになってホッとしているスタッフ一同でした。