大型火葬車の入れ替えをすることに致しました。
現在使っているのは、平成20年の11月に導入した火葬炉を積載した火葬車です。1.2トンの最大荷重でプロパンで動く車です。
この火葬車ももう20年も使っている車ですので、一昨年のガスタンクの定期検診でもう古すぎて6年に一度で良い定期検診も2年しか延長が出ませんでした。
そして、プロパンガスを満タンまで入れてしまうと「ボン」と云う音でタンクのキャップが外れてしまうのでいつもプロパンガススタンドでは「80%で止めてください。」とお願いしています。
又、この火葬炉は制作メーカーが2台目に作った火葬炉でとても旧式です。
この火葬炉を購入したのが平成20年です。17年に開園して丁度開園して3年目になる年に購入いたしました。
開園した当時は、小型の火葬車一台で火葬業務を行ってきましたが、大型犬の火葬は出来ませんでしたし、チョッと肥った犬ちゃんの火葬では黒煙対策で大変でした。
未だ、火葬技術も低く未熟な私達でしたので、この大型の火葬車の購入はとても強い見方が現れた存在でした。
でも、この火葬炉はメーカーの2台目のため色々と不都合な部分も多くてそれをメーカーと相談しながらその不都合な部分を修理しながら使ってきました。
特に酷かったのは、強制空気の注入をしたときに炉の中の煙が火葬炉の下から漏れてくる事がありその為に、注入量を減らして煙が漏れない様な配慮とその漏れ防止の施策を取る必要がありました。
幸い炉台の脇にマットを張り付けて漏れを塞ぐ事を考えて実施する事で少しは解決致しましたが、超大型犬の火葬は本当に慎重に慎重にしなければならない日々が続きました。現在もその状況は変わっていません。
この様な幾つかの問題もあり、特にガスタンクの更新検査が通常に出来ない事が引き金で新たな火葬車の購入をすることになりました。
購入した車は、2,000ccで1.45トンの最大積載量ですから今までの車から250キロ余計に積み込むことが出来ます。そして今回はガソリン車に致しました。
ガソリン車ですとノック規制もありませんし、ガソリンスタンドもどこでもあります。
そして、中古ですが未だ走行距離も2万キロと云う6年前に登録したとても性能が良い車です。
これなら、10年から15年は持つことでしょう。
そして、色々と不備が多かった火葬炉ですが新たな新品を購入するか今の火葬炉をリニューアルして使うか検討した結果新しい火葬炉をメーカーに発注して作ってもらう事に致しました。
今回の火葬炉は、今積み込んでいる火葬炉より一回り大きい火葬炉です。
重量も100キロ重たいですが、今回の車に積載量も250キロ上がっているので全く大丈夫です。
そして、今回の火葬車には色々と今までの経験を生かして特別な工夫もしてもらう事に致しました。この工夫については秘密ですが、とても良い火葬炉が出来ると思っています。
これから代替わりの年齢に私達もなってきました。
この新たな火葬炉を搭載した大型火葬車で息子たちがより安全に火葬が出来てお客様の御期待に答えられる様な財産であると確信しています。
火葬車が完成するのは未だ時間が掛かりますが、今回は今までの大型火葬車を使っていながら新たな車の制作ができるのでとても気楽です。
特に炉の大きさも大きくなっていますので、今までお断りしてきた大型犬も火葬できるかもしれません。新たな未来に向かってまた再スタートが始まります。