オカメインコは、インコちゃんの中で一番火葬が難しい部類のインコちゃんになります。
このオカメインコより大きいと火葬がしやすくて、小さくても又オカメインコに比べれば楽な火葬になります。
訳は、頭の体積が大きい割りに頭のお骨の重量が軽いのです。
言い換えれば、火葬中にバーナーから噴射された空気で頭のお骨が飛んでしまう可能性がとても高いのです。
丁度バーナーの空気の強さと頭の重さの割合が同じぐらいですので、通常に火葬を開始すると途中お肉が燃え切るかどうか位で頭のお骨がフラフラと動いてきてしまいます。
これはとても危険な兆候です。
もう少し火葬を継続すると頭が飛んで言ってしまうサインなのです。
でも、このサインが出ても如何する事も出来ません。
オカメインコちゃん自体を動かすとお骨がバラバラになってしまいます。
この状況ではお骨は残りません。
ですから、火葬をする前のオカメインコちゃんを頭のお骨の中に空気が入らないようにしなければ頭のお骨は火葬している間に飛んで行ってしまうのです。
この対策では、色々と実験的な火葬を何回も致しました。
合同火葬での火葬をオカメインコちゃんを個別にして色々な向きや置く位置などを試してみるのです。
その結果で現在、とても綺麗に火葬できる様になったのです。
所が、今回のオカメインコちゃんには思わぬ事が起こりました。
火葬時間もとても長い時間かかりました。
実は、中々お尻の方の部分が燃え残ってしまっているのです。
火葬炉を覗いてみても何だか分かりませんでした。
大きな燃えの頃があるとしか分かりません。
火葬時間は、30分間
火葬したお骨はお腹に直径8ミリ位の卵が3つありました。
他は全く悪い所はありません。
この3つの卵が火葬時間を必要としていたものなのです。
8ミリの卵って大きいですよね。オカメインコちゃんのお腹がとても大きくなっていたのでしょうね。
これが死亡原因なんでしょうか?
良く分かりませんが、他に想像がつきません。
頭のお骨は、綺麗なお骨で頭が上向きになってしまっていて下顎がクチバシの上に載っています。
この燃え残った卵はご主人が骨壷へ入れたのですが、持上げると粉々に割れてしまいました。とても柔らかいものだったのです。
喉仏は火葬したままの時は分ったのですが、お骨上げしている時に首にお骨が全部下に落ちてしまって拾い上げながら良く見ながら調べた結果、やっと分って説明する事が出来ました。
お客様方は皆喜んでいらっしゃいました。小さな足の指先などをカプセルに入れて持帰りです。
お帰りに時に「有難うございました。」「ほんとに良い火葬が出来ました。」と言ってお帰りになりました。
それにしても大きな卵でした。
ビックリです。