朝一番のお客様は、入間市のお客様で私達がペット霊園の到着するともうすでにいらっしゃっていて待っていてくれました。
「チョッと迷っていまって上まで行ってしましました。」と言っていましたが、とても感じの良い奥様でしたが、お葬式の最中も猫ちゃんを火葬炉に寝かせて霊園のお花で飾ってお別れのときも奥さんはズット涙ぐんでいました。
この猫ちゃんは今までに経験したことがないお骨の状態で火葬炉から出してすぐにこのビデオを撮らせて戴きました。
それは、尻尾のお骨が一直線に凄く長く伸びて残っているのです。
尻尾のお骨って中々この様に確りと残っている事は少ないお骨です。
訳は、火葬中に尻尾って持上って来て色々と振れたりするのでお骨って散らばってしまってあまり同じ所には残らないのです。
それなのに、この猫ちゃんのお骨は確りとそのままの形で残っていました。
ほんとにこんなのとても珍しいですよね。
私達が感心していると、お客様はそのわけを話してくれました。
実は、この猫ちゃんの尻尾や足、手が固まる病気で歩けなかったそうです。
この話を聞いて珍しい何で思ってとても失礼したと感じました。
口には、珍しいなどの言葉は出しませんでしたのでお客様には不快な思いをさせずにすんだのですが、とても辛い病気だったのですね。
ビデオで見返してみると、尻尾のお骨が9本も一直線に並んでいるのも病気、そして足のかかとの部分がとても大きくなっています。
この大きくなっているのも病気なのですね。
このビデオを見直してとてもお客様が可愛そうになりました。
でも、「確りとお骨を拾い上げる事が出来て良かった。」とお骨を見ながら泣いていた事がとても印象的でした。
奥様の御両親が東北大震災で海に流されてしまっていて、ご両親のお骨も拾って上げらないでいるとの事でした。この猫ちゃんを海に蒔いてご供養する予定だと言っていましたが、とても確りとしたお客様でした。
ご両親のいる海に蒔いてやってご供養してください。
影ながら私達もご供養をさせて戴きます。