港区麻布からすずめの火葬にいらっしゃいました。
すずめはペットには出来ない動物です。小さな箱にハンカチで包んで連れていらしゃいました。
「このすずめは、一週間位前の通勤中に木から落ちて来ました。私の前に落ちて来たので拾って看病をしていたのですが、死んでしまいました。」
「拾ってから5日後に死んでしまいました。」、「とても可哀想で私が火葬して、粉骨パウダーにして蒔いて土に帰してやりたいと思っています。」涙を拭きながらおっしゃっていました。
「情ってうつるのですね。」「5日間育てました。」と言うように火葬炉に寝かせたすずめちゃんをナゼナゼして別れを惜しんでいます。
「麻布から2時間掛かりました。」と言って今しがた、バスに乗り違えてしまって、絹ヶ丘2丁目のバス停でバスを降りてそれから20分かけて歩いていらっしゃいました。
比較的歩くの得意なのでしょうか。バスを降りてしまってから電話があり道順を教えたのですが余りに早かったのでびっくりしたくらいです。
火葬したお骨は、真っ白でとても綺麗です。
お客様もこんなに綺麗に火葬できるのですね。頭を上に向けてその先にクチバシが上にツンと突き出しています。
背骨の脇にあるお骨が翼だと直ぐに分かりました。
小さな小骨が足のお骨の先に固まっています。「これって指先ですよ。」と言うと「可愛い。」と目を細めていました。
お骨を説明してからお骨上げですが、この時点で「余り綺麗に残ったので粉骨するのをやめて良いですか?」と言われました。
「当然、大丈夫です。
それでは、骨壺も持ち帰り用の骨壷にしてからお骨上げですね。」
ゆっくりと綺麗に骨壺に入れてお持ち帰りいただきました。
お客様も真っ白で全部のお骨が残っていたので大満足の様子です。
丁寧に頭を下げて「有難うございました。」と言って歩いてお帰りになりました。このすずめちゃんとは僅か5日間のお付き合いでしたが、長年一緒に暮らしていたような暖かい気持ちでいるのでしょうね。
又、2時間かかりますが、お大事にお帰り下さい。