お昼頃でした。
「今日の今日って猫ちゃんの火葬をお願いできますか?」とお電話を受けました。
今日は、火葬の少ない日でしたので、「大丈夫です。」「ご希望の時間は?」と聞くとこちらは「さいたま市中央区からなんですが。」と言われてしまいました。
もしかすると、「移動火葬で来てください。」と一瞬不安が募りましたが、「さいたま市中央区から八王子は遠いいので遅い時間が良いのですが。」とこちらに来てくれるようです。
夕方の16時に予約の時間を決めて猫ちゃんの立会火葬をお受けすることになりました。
お客様は、「私達はキリスト教なので2〜3曲賛美歌を歌わせてください。」との事です。
当然、こちらは「分りました。どうぞご自由に遣ってください。」と喜んでキリスト教のお葬式で賛美歌を歌ってもらうことを了解いたしました。
さいたま市中央区からはgoogleナビでは、
首都高速を通って中央道のコースだと67キロ 1時間13分
関越道を通って圏央道でくると89.3キロ 1時間32分でした。
どちらのコースで来たのかは分りませんか、何と15時45分に到着です。
霊園に着いて、礼拝所で猫ちゃんに賛美歌を3曲ぐらい歌ったのでしょう。
隣のコンテナにいてもよく歌声が聞こえました。
とても素晴らしいソプラノの歌声で猫ちゃんを供養しています。
猫ちゃんって幸せですよね。
こんなに最後までキリスト教の賛美歌を歌ってお別れしてくれるのですから。
お別れが終わって猫ちゃんを火葬炉に寝かせて点火をしたのが16時丁度でした。
素晴らしい時間の配分です。
確りと満足するまで賛美歌を歌って予約時間丁度に火葬炉の点火を見届けるのですから。
この猫ちゃんは、元は6から7キロあった猫ちゃんだったらしくて点火してからも中々燃え付いてくれません。
体重は、2,9キロと今は痩せてしまっているのですが、もともとが大きいので痩せている猫ちゃんでも火葬時間は掛かります。
「45分間ぐらいで火葬が終了するかな?」と思いながら火葬をしていましたが、途中でこの猫ちゃんは45分を超えてくるのではないかと思い始めました。
何せ、普通の猫ちゃんは25分ぐらいで可也お骨になっているのですが、この猫ちゃんはマダマダの感じです。
火葬時間は50分も掛かりました。
やっぱり痩せてきても大きかった猫ちゃんは時間が掛かりますよね。
大きかった猫ちゃんと同じだけの時間が掛かるのですよね。
猫ちゃんは、お骨は真っ白でしたが、歯周病で歯がなく、顔の前がスカスカでした。
また、肝臓廻りに腫瘍がありました。
大きい猫ちゃんでしたから通常の3,3寸の骨壷ではなくて4寸の骨壷に入れてお持帰りになりました。
お客様は、「1時間30分掛かりました。」と言っていましたが、大変遠くから猫ちゃんの火葬にいらっしゃってくれてとても感謝しています。
インコやハムスターなどの極小動物の火葬には、本当に遠い所から皆さんいらっしゃってくれますが、それは当園だけしか全部のお骨をきれいに残してくれる所が無いので皆さんいらっしゃいます。
猫ちゃんでしたらどこのペット霊園でもきれいに火葬が出来るのに何で当園を選んでくれたのかはわかりません。でも何かお客様の胸を打つものがあるのでしょうね。
何処が、お客様から好かれて当園の決まったかは聞くことはしませんでしたが、何処か良い所があったのだと思います。
あれこれ、詮索するのではなくて、これからも今まで通りの遣り方で丁寧にお客様のお気持ちを第一に考えてやっていく事がこれからもお客様からご愛顧を受けるものだと信じて遣って行きたいと思っています。
遠くからいらっしゃって、とってもいい表情でお帰りになりましたのでキッと気に行ってくれたものだと思っています。