火葬炉の鉄板に穴が空いてしまったことは、この前のブログで紹介しましたが、その後の蓋の部分に火が回らないようにする事が残ったままになっています。
今日は、朝からの火葬が無くて12時からの火葬なので、ここで火葬炉の修理をする時間が出来ました。火葬炉の修理は、冷えていないと出来ないので火葬をする前に行なわなければなりません。
熱い火葬炉では、火傷を負ってしまう事故が発生してしまいます。
注意していても、何処か炉の熱い鉄板に当ってしまうのです。
でも、今日はお昼からの火葬なのでそれまでに終わらせます。
朝から蓋の部分の断熱効果を良くする為の方策を実施いたしました。
基本的には、25ミリのブラッケットマットを裏蓋の断熱マットの上に貼り付ける作業をする事なのです。これには、チョッと技術的な側面が要求されます。
蓋の後ろにマットを貼り付ける事は、そのマットが脇の壁の中に綺麗に入っていく事が必要なのです。そして、この火葬炉の蓋には真ん中に覗き穴が空いています。
この覗き穴の部分は繰り抜いて中が見えるようにするだけではなくて、覗き穴の周りのマットは火葬中に中に鉄棒を入れてペットちゃん達の曲がった入りをずらしたりする作業でマットが傷んで、ショッチュウマットの半端材の補給をする必要が生じます。
そうすると、この裏側に貼ったマットまで影響が出て来ます。
そこらへんを確りしながらマットを貼る作業をしなければなりません。
そこで寸法通りに切ったブラケットマットを実際の貼る位置に載せて寸法通り切れているか確認します。今回は切ったブラケットマットが少しイビツでその部分を切り取って修正いたしました。
また、受け皿がこの後ろドアーの部分に確りとくっついている感じに後ろ蓋の断熱材の計上で分りました。この下から受け皿が断熱マットにあたる部分はブラケットマットを貼る必要が無いので受け皿が当たる部分から上に25ミリのブラケットマットを張ることに致しました。
断熱材の上にマットを張るためには、まず最初にする作業がこの断熱材が火で磨耗してボロボロになっているこの断熱材のカスを落とす作業から開始です。
綺麗にしてからでないと新たなブラケットマットを貼り付けても張り付かずにすぐに落ちてきてしまいます。その為に、ワイヤーブラシで表面のカス取りを始めます。
ワイヤーで落とすと、細かい粒子が粉塵の様に出てくるので、当然マスクをして作業しなければなりません。マスクをしていても粉塵がいっぱい飛んでいるのが分ります。
カス取が終わったら、それを綺麗に取り除いてからFF接着剤をぬって25ミリのマットを貼っていきます。上から押して接着剤がブラケットマットに良く着いてくれる様に優しく満遍なく上から押していきます。
その後、このマットの上に水をまいてやります。
角や周りの部分には、いっぱい掛けてやります。
これは、周りの部分は剥がれやすいので水をいっぱいに掛けてから押して遣ります。
角張っている部分をなだらかな円を描くように端に行くほど力をこめて押してこのマットをつぶしていきます。
こうすると、端の部分が剥がれにくくなるのです。
また、平らな面の水掛は、水を掛けることに寄って表面が硬くなるようにするのです。
最後に覗き窓の部分の穴あけを行ないます。
穴あけは真ん中に鉄筋棒を通して穴の中心を確認して円の一番端まで穴を空けるのではなく、少し小さめな穴を開けてます。
通常な円からはみ出している、小さな切ったばかりの円を水でぬらして覗き窓の部分の押し付けて同じ形の円になるまで伸ばして覗き窓の部分につけて言って完成です。
蓋を閉めてみるとギリギリに貼れています。
炉の中で出っ張っている部分に当る部分もあり、その後も出ています。
これから12時からの火葬をしてから悪い所は修正して完成予定です。
火葬を開始して、暫く立ってから火葬中の高温の温度が持続している時にブラケットマットを貼った蓋の鉄部を触ってみると、熱さがだいぶ下がっています。
これで、この蓋の部分の修理は終了しました。
未だ見つかっていない穴の部分もあるかもしれません。
火葬をしながらゆっくりと探して、微調整をしながらこの火葬炉を後2年ほど持たせたいと思っています。
貼った後の蓋の裏のブラケットマット部分はとても真っ白で綺麗です。
これが、段々変色して厚みも薄くなってくるのが1年後くらいであるのか分りませんが、火葬炉をより丁寧に使いながら延命させていきたいと思っています。