オカメインコの火葬でお客様がお帰りになる時に「こちらに来て良かったです。」「皆様がいらっしゃる中で横浜は近いですからね。」とおっしゃって車に乗り込みました。
とても仲の良さそうなご夫婦が、いらっしゃったのは予約時間の23分前でした。
丁度、本日は移動火葬で出掛けていて帰ってきてから少し休む時間があったので多少早くても全く問題ありませんでした。
連れて来たオカメインコちゃんは、真っ白でチョッと頭の上の方が黄色いとても綺麗なオカメインコちゃんでした。
小さな箱に入れてきて、蓋を取るとお花の中にオカメインコちゃんが寝ていました。
チョッと残念なのは、下向きに寝ていたのがチョッと残念でした。
オカメインコの火葬ってインコの中で一番難しい火葬です。
頭の中の空洞の容量と重さのバランスで風が頭の中に入るとすぐに飛んで行ってしまう事があります。
この極小動物が全部のお骨を残して綺麗に火葬をする事が出来る火葬方法を完成する道筋でインコで他の種類のインコちゃんは上手く行くのですが、このオカメインコちゃんはとても難しかったのです。
チョッと風が頭の中に入ってしまうと頭のお骨がユラユラと動き始めて、最後に飛んでしまう事故が度々ありました。
何回も回数を重ねて色んな方法を試して、今の火葬方法にたどり着きました。
今では、全く問題なくいつも綺麗に全部のお骨が残る火葬方法を確立する事が出来たのです。
今回も、火葬したお骨をお客様の前にお出しすると「こんなに小さくなってしまうんですね。」と言いながらシミジミと真っ白で綺麗なお骨を見ていらっしゃいました。
今回は、後頭部が少し割れてしまったのと下の顎のお骨は確りと付いていたのですが、上のクチバシが頭から離れてしまっていましたので少し残念な思いがしています。
いつもは、頭に上下のクチバシが綺麗に付いていて頭のお骨もそのままの形で残っています。
これは、連れて来た形が下向きでしたので、横向きに寝かせることが出来なくてそのままの形で火葬炉に入れたのがクチバシが離れて、後頭部が割れてしまった原因です。
でも、お客様は全くその様な事は気にしていなくてとても綺麗に火葬が出来ていて「全部のお骨が残ってくれていた。」という事で涙を流していたほどでした。
お骨上げも、足のお骨から入れていきましたが、翼のお骨を持つと胸骨を一体になっていて一辺に可也のお骨がそのままの姿で骨壷の中に入れることが出来ました。
胸骨にしても、尾骨にしても、翼のお骨にしても確りとお客様が分ってくれていました。
得に足の指先の小さなお骨は、「爪みたいに尖っている。」と言いながら一つづつ骨壷の入れていらっしゃいました。
粗かたお骨を骨壷に入れてから落ちているお骨をお骨取に落としてみると「未だこんなにあったの?」と驚く程小さなお骨がありました。
奥様が頭のお骨を骨壷に綺麗に入れてお持帰りになりました。
お骨上げを終わったお客様方のお顔はとても清々しいお顔つきで私達もホッと致しました。
「遠くからお客様がいらっしゃるとホームページに書いてありましたが、良く分ります。」
「とても有難うございました。」と言ってお帰りになりました。
車に乗り込む際に「こちらに来て良かったです。」「皆様がいらっしゃる中で横浜は近いですからね。」と笑顔でお客様がおっしゃったことがとても印象に残りました。
お骨上げを始めた時から凄い雨になりましたが、お気をつけてお帰りださい。