今日のアメリカンカール猫の火葬でとても心配な出来事がありました。
それは、頭がとてもブヨブヨだった事です。
お客様は、「耳に癌が出来てしまっていて腫れてしまいました。」と言っていました。
触ってみるととてもブヨブヨだったので、もしかすると頭のお骨が軟骨化してしまっているのではないかと心配致しました。
実は、歯周病がとても酷くなって症状が悪化すると、頭のお骨が軟骨化してしまうのです。
今までの火葬総数が12,000回程なのですが、その中で歯周病が酷く悪化してしまって7匹、頭のない火葬があるのです。
頭が無いと言っても、炉に入れるときは確りとしたお顔がある頭部が付いている遺体なのですが、火葬した結果は頭のお骨が燃えてしまっているのです。
上から見ると、「この部分が頭。」とわかるのですが、お骨の膨らみがありません。
網の所に白い燃えカスのような形でわかるのから、お骨が網に平にくっ付いている様な形でわかる程度です。
今回も、「この様な悲しい火葬をしなければならないかも?」と思いながらお客様に「もしかすると今までの経験で上記のような悲しい火葬がありました。」とお知らせを致しました。
火葬したお骨は、この様な不安を消し去る綺麗な頭のお骨が残っていました。
唯残っているだけでなく、綺麗に首の第1頸骨、喉仏、それに連なる首のお骨の下に背骨がつながっています。
又、頭蓋骨の下には、顎のお骨が確りと二本揃っていました。唯この下顎には歯はありませんでした。
この頭のお骨が右側の癌のある方が下になっていましたが、よく見るとそこに癌の茶黒い色の燃えカスがありました。
あの、頭のブヨブヨはこの癌のせいで頭が腫れてしまっていたのでしょう。確りと癌の痕があるのですから間違えはありません。
心配が取り越し苦労になりました。
それでいいのです。
確りとしたお骨が綺麗に残っているのですから。
でも、耳に出来た癌であんなに頭のお骨全体がブヨブヨになるのですね。
とても、ビックリしましたが、結果がとても良い結果になってお客様が喜んでいただけたことに感謝いたします。