今日の火葬で、とても大きな肝硬変の塊りのあるコザクラインコちゃんがいました。
コザクラインコちゃんの火葬炉を開けて、すぐに目に飛び込んできたのが、大きな二つの塊りです。
大きさは、7ミリ位の塊が二つです。
小さな体のコザクラインコの中にこんな大きな塊りって凄いですよね。
お客様も目を釘付けにして覗き込んでいました
今迄、インコちゃんを含めた極小動物でこんなに大きな塊りを見たことはありません。胸の下辺りにある大きなL字型の塊りは、肝硬変の塊りです。
又、その下の大きな塊りは何でしょうね。
触ったら硬い塊りで、小腸か大腸にある石化しているような塊がありました。
又、尾骨を除けてみると尾骨の裏と下のお骨が黒くなっていました。お客様は卵巣が悪かったと言っていましたので、多分卵巣の病気だったんでしょう。
このコザクラインコちゃんは、16歳になったばかりのメスのコザクラインコちゃんです。こんなに大病に掛かっていて、16年も生きてくれるのですから。
又、このコザクラインコちゃんの飼い主の奥様は、病気で昨日まで入院していたそうです。
「昨日退院して、その晩にこの子が亡くなりました。」「キッと私が退院するのを待っていてくれたのでしょう。」と涙ながらにおっしゃいました。
インコちゃんも、飼い主が戻ってくるのを待っていてくれたのですね。
凄い、事ですね。
大変、重篤なコザクラインコちゃんが、大変な病気にも係わらず飼い主をずっと待ち続けて飼い主の前で亡くなったのですよ。
こんな事ってあるのですね。
とても、大病の上で頑張って生き続けたコザクラインコちゃんでした。
このコザクラインコちゃんは、立会火葬の上共同墓地へ埋葬になりました。
とても素晴らしい仲の良いご夫婦でした。