埋葬や粉骨パウダーののお客様で時々あることです。
それは、骨壺にテープで巻いてあって蓋が取れないようにした骨壺があります。
その骨壺の中のお骨は、大概見るも無残なお骨の場合が多い事です。
お客様方は、個別一任火葬で火葬した貰った骨壺の中のお骨を見ていません。
火葬業者から渡され、そのまま受け取って家に置いておくことが多いのです。
その為、当園に埋葬や粉骨パウダーにいらっしゃるお客様で、骨壺にテープを巻いてある骨壺をお持ちのお客様がいらっしゃると、中がとても心配になります。
そして、骨壺の中をあけると、頭の形が全くなくてそのままグズグズのお骨が入っている事が多いのです。
本日のお客様の骨壺もそうでした。
共同墓地へ埋葬のお客様でしたが、埋葬するために共同墓地で水色の綺麗な覆い袋に入った骨壺を取り出した瞬間に嫌な感じがしました。
それは、骨壺に紙製のクラフトテープで蓋が巻かれていて、開けられないようになっていました。「もしかすると。」と思いながらも、そのクラフトテープをゆっくりはがしました。
中を覗き込むとやはり、中のお骨はグズグズのお骨でした。
最近は、このグズグズのお骨でも、お客様にそのような事を言うことはしないようにしています。
それは、今までお骨の状況など考えていらっしゃらないお客様が、グズグズのお骨を知った途端に、とてもショックを受けるからです。
ですから、お客様には火葬業者も聞きませんし、お骨がひどい状態になっていることもいう事は致しません。
でも、こんなにグズグズになるのってどんな火葬の方法で、どの様にして火葬するのでしょうかね。
通常に丁寧に火葬すれば、頭のお骨もきれいに残るのですが。
火葬中に、早く火葬を終了したいので、ペットちゃんの遺体を中で掻きまわして火葬したとしか考えられません。
私たちのペット霊園では、掻きまわして早く火葬を終わらせる事はしていませんので、この掻きまわす気持ちが分かりません。
この様に掻きまわして火葬する業者の火葬担当者は、とても火葬技術が未熟な方々だろうと推察されます。
何故なら、火葬時間を短くする方法は、火葬方法はいくつもあります。
ここで、こうだ、ああだという事は書きませんが、考えられることは、火葬を始めたばかりの時の事です。
小さなペットでも、とても火葬が難しいペットもいます。
チワワ、とかミニチュアダックスとかのペットで、チョット太っているペットは、熟練の火葬技術が必要です。
この種のペットは、すぐに過燃焼してしまい、黒煙や臭いが出てしまう可能性が多いペットです。
この様な、ペットを火葬すると初心者は、脂に火がついてしまって黒煙が出ると、一次火葬炉の火を切って火葬炉の中に空気が入らないようにします。
そして脂の燃焼が終わるまでじっと火を切った状態で火葬するしか方法がないのです。この方法は20分、30分と時間が掛かり燃焼が進みません。
私たちも、始めた頃から5年ぐらいは、このような火葬炉の火を切ってジッと脂の燃焼が終わるのを待っている火葬をしていました。
この方法は、とても時間が掛かります。
この様な方法しか知らない初心者の火葬担当者は、時間短縮するために脂の燃焼が済んでから遺体を弄りまわして火葬が終わっていな部分を火に近づけて火葬を終えようとするのです。
そのためには、ペットちゃんをやたら弄ってしまいますので、お骨もグチャグチャになってしまいます。
この様な方法で火葬する以外は、こんなにお骨がグチャグチャになることはありません。
当園の火葬方法は、火葬炉の遺体は、火葬開始時にペットちゃんが炉の中で動いてしまうので始めの形に戻す程度で後は弄りません。
ですから、頭のお骨から喉ぼとけ、骨盤、仙骨ととても綺麗にお骨が残るのです。
火葬中、まして後半にお骨を弄るとお骨はバラバラになり、鉄棒で触るのですから、砕けたり、割れたりするのは当たり前です。
つくづく思いますが、お客様はペットが死んでしまって頭の中が混乱してくると、火葬してもらった大事なペットのお骨が如何なっているのかなど頭の中に無くなってしまいます。
唯、唯、ペットの火葬が出来たことで一段落ついた安堵でいっぱいになってしまっているからなのでしょう。
現在でもそうですが、これからのペットの火葬は、極力綺麗なお骨で火葬が終了して、お客様のペットに対する愛情に答える事がを大事だとおもいます。
ペット霊園や移動火葬業者は、益々ペットが家族と同然の暮らしをしていく世の中でお客様と長い付き合いをしていくことが大事だと思います。
その為には、お客様の気持ちになって丁寧な火葬を行い、技術の革新によって火葬時間の短縮や綺麗なお骨の火葬を追求していく姿勢が大事だと思います。
当園でも、色々な火葬方法を開発しました。
お陰様で、本州の隅々から当園へ火葬するためにいらっしゃってくれています。
これも、技術の追求をしているおかげでもあります。
これからも、お客様の為に、より火葬技術を開発して、近隣の皆様に迷惑が掛からないように一層努力したいと思っています。