死亡したペットの寝かせ方。
「家に帰ってきたら死んでいました。」と云う話は良く聞きます。
そのペットちゃんを綺麗に飾ってあげるためにも寝かせ方が大切です。
ダンボールの中に寝かせて綺麗にお花で飾ってやっても、ペット霊園で火葬する時には必ずダンボールの中からペットちゃんを出して火葬炉に載せます。
その際、寝かせ方が逆だと折角綺麗に毛並みを整え、お目々を閉じて遣っても火葬炉に載せる時には逆向きにされてしまう時もあります。
そうならないようにするには、亡くなって時に下記のような方法をして頂ければ、火葬炉の中でもその形を整えたまま火葬する事ができます。
寝かせ方の詳細
亡くなったペットちゃんの体を拭いてやって綺麗にしてします。
ダンボールの中にバスタオルを敷いてから、次にペットシートを敷いて遣って下さい。
顔の下やお尻の下には血が出ても大丈夫なようにペットシートを小さく折って敷いてください。
ペットを寝かせます。
寝かせ方ですが、右頬を下にするように横向きに寝かせてください。
その時点で左手を顔の下に入れて、右手で目を閉じて遣ります。
口を開けて舌べろを出している場合は、口を開けて舌を中に入れてから口を閉じて遣って下さい。
毛並みを整えるためにブラッシングしてください。
お腹と背中に氷を置いて冷やしてやります。
体の上にタオルを掛けて遣って見栄えを良くします。
その後、お花や食べ物、お手紙などを入れて遣って下さい。
これで完了です。
暑い日が続く場合は、氷の代わりにドライアイスを置いてください。
ドライアイスの販売先はここに書いておきます。
多摩地区販売先
ペットの寝かせ方。7キロまでのペット
お客様が家で亡くなったペットちゃんの亡骸を安置しておく場合について書いてみたいと思います。
グルグル巻きにしない。
今回伺ったお客様の家のキャバリアちゃんは、段ボールの中にバスタオルでグルグルと包んで入れてありました。
今回「体重が良くわからない。」と言っていましたし、「計測して下さい。」とも言っていましたので計測する為に秤を持って伺いました。
計測する為には、段ボールの中のキャバリアちゃんを出してグルグル巻きのタオルをければ取らなければなりません。その為、タオルを取ろうとキャバリアちゃんを段ボールから出そうとすると、お客様に言われました。
「どうしてもタオルを取らなければだめですか」
段ボールの中は綺麗にお花で飾ってありましたし、自分たちだけのキャバリアちゃんだったんでしょう。他に人に触られるのが嫌だったのかもしれません。
お客様が、「この子は亡くなる前の日に5.2キロでした。」
スタッフもそれを聞いてその体重で宜しいですか。「はい。」
お客様のご希望で体重を計る予定でしたが、5.2キロで申込をお受けしました。
時々、ペットちゃんをタオルでグルグル巻きにして連れてくるお客様がいらっしゃいますが、ペットちゃんが亡くなった時は、下にペットシートを敷いて上にタオルを掛けてやる程度で大丈夫です。
最良の寝かせ方
そして、寝かせ方ですが霊園の火葬炉の都合で「右のほっぺを下にして寝かせて遣って下さい。」
この格好だとそのままの姿で火葬炉に寝かせることが出来ます。
逆向きの左のほっぺを下にして寝かせてあると、火葬炉に寝かせるときに反対側をむかせるようにせざるを得ません。
反対側を向くとお顔の表情が変わっていたり、舌が出ていたりすることがあって残念な思いをさせてしまうときもあります。
今回のキャバリアちゃんも火葬炉に載せるときは、お顔の向きを変えさせてもよろしいですか?と聞くと「この向きが好きなのでこのまま火葬してください。」とおっしゃりましたので、そのまま火葬炉に載せさせていただきました。
火葬時間は、思ったより少なくて35分で終了いたしました。
火葬中ルイボスティーのかぼちゃや栗の入ったお茶を頂きました。「癒されるのです。どうぞ」と出してくれて、とてもおいしいお茶でした。
火葬したお骨は、真っ白できれいでしたが、肺に腫瘍がありました。
お客様も思ったような火葬が出来た事に感謝していたようで帰りに火葬中出してくれたお茶までお土産として頂きました。
ペットの寝かせ方。7キロ超の大型のペットの場合
八王子下柚木ペット霊園では、一般的に7キロを境に大型火葬炉を使っています。
大型火葬炉の場合は、頭の向きが右向きになるように寝かせて貰っています。
大型火葬炉は、火の出る向きが左に強く火が出ます。
その為、頭に強い炎が当らないように左ほっぺを下にして寝かせるのです。
1キロ未満のペットの寝かせ方。
1キロ未満の小動物の場合で大きめのペットは、通常の火葬方法でおこないます。
その為、頭の向きが左向きになるように寝かせます。
小型の小動物で、通常の火葬方法で火葬するとお骨が下に落ちてしまうような小動物は特殊な火葬方法を行ないます。
その為、お腹が火口の方を向くように寝かせます。
200g未満のペットの寝かせ方。
200g未満の極小ペットの場合は、とても火葬が難しい火葬になります。
その為、お腹が火口の方を向くよう に寝かせ、位置も替えて寝かせます。
亡くなって小箱に安置する場合は、右側のほっぺが下になるように寝かせて来て下さい。