長寿猫ちゃんの火葬した後のお骨上げの時でした。
今まで、骨盤に仙骨がくっ付いていた事は何回もあり、別にものめずらしい事ではありませんでしたが、今回その仙骨に背骨がくっ付いていました。
これは、珍しい事です。私たちは約5000回の火葬をしていますが、仙骨に背骨がくっ付いて火葬が終ったのは初めてです。
仙骨と言う言葉はあまりなじみがないので、お客様に説明する時は尾てい骨と言っています。尾てい骨は仙骨の下の尻尾が出て来る所の出っ張ったお骨ですが、わかりずらいし説明も難しいのでそう言っています。
人間で言えばお尻の中心のお骨で良く笑窪が出来る所にあるお骨です。笑窪の位置にはこの仙骨に穴が開いています。ですからそこに笑窪が出来るのかもしれません。
その仙骨が綺麗に背骨とくっ付いていて、その上に綺麗に背骨がずっと並んでいました。又尻尾の始めの仙骨につながる三角形のお骨が数個ありますが、そのお骨も背骨と繋がっていた仙骨に下に落ちていました。
この事をお客様に言うと「そんなに珍しいのですが?」とそっけない返事でしたが、私共は数をこなしているのですが、今まで見たことがない初めてみるこの背骨と仙骨の繋がったままのお骨上げを一人で興奮していました。
この猫ちゃんは20歳と高齢でしたが、若い猫ちゃんなら骨髄の液が出てきてお骨とお骨をくっ付ける事は考えられますが、この超高齢の猫ちゃんでこのことが起きたのが不思議でなりません。
理由は兎も角、こんな珍しいお骨上げがあった事を皆様にお伝えしようと思ってこの事を書きました。聞き流してください。
でも、お骨は真っ白でとても綺麗で素晴らしいお骨上げでした。