雑種2キロの猫ちゃんの火葬のお客様でした。
「前回は他で火葬しましたんですが、家に来てもらっての移動火葬でした。」火葬したあとに近所から苦情が来てしまって困りました。
「ですから、今回は前回と違う所で遣ろうと決めて探しました結果、お宅を見つける事が出来ました。」と申込を書きながらおっしゃっていました。
礼拝所でお葬式を行い、火葬炉に載せてお別れです。食べ物をいっぱいいれてお花で飾って何度も擦って別れを惜しんでからお線香をあげてやりました。
火葬炉に点火するときは、煙突も見られなくて下を向いて合掌していました。皆さん涙がいっぱいです。
点火を見届けてから、礼拝所へ戻ってきましたが涙で目がくしゃくしゃでした。本当に辛かったのでしょうね。
火葬中、時々礼拝所から外に出て火葬しているところを見ていたようですが、煙も出ていないし臭いもしません。チョッと様子を見て部屋に入ってしまいます。
前回ご自宅に移動火葬車で来て貰って火葬した状況を比較しているのだと思います。私どもの火葬炉も移動式の車に載せてある火葬炉です。
そうこうしている間に火葬は終了しました。
火葬時間は、40分でした。
火葬したお骨を、お客様がお待ちになっている礼拝所へ運びました。
お骨自体は、真っ白でとても綺麗でした。唯肝臓が悪かったように見えましたので肝臓が悪かったみたいですが。と言うと「そうです。肝臓が悪かったです。」と言っていました。
頭から、背骨が弓状に曲がっていて骨盤足の骨、足の指と火葬炉に入れたままです。
「こんなに、綺麗に火葬できるんですね。」と目を丸くして感心していました。
私どもにとっては、いつもこのような感じの火葬が出来ているので普通なのですが、きっと前回火葬したお骨の状況とはかなり違っていたのかもしれません。
事故で亡くなったと言っていましたが、どの様な事故だったか分りませんが、火葬したお骨自体は頭も割れているわけでもなく、通常の綺麗な形をしているお骨でした。
お骨の説明にも頷いて聞いていました。
3.3寸の骨壷にゆったりと入ってお持ち帰りになりましたが、お帰りのときに皆さん「有難うございました。」と窓から顔を出して言ってお帰りになりました。