真っ白いオカメインコちゃんの火葬で受付の時にお客様がおっしゃいました。
「可愛いオカメインコちゃんですね。おしゃべりをしましたか?」と申込受付の時にお聞きしたら「この子はお歌を歌うんですよ。」とお答えになりました。
おしゃべりするインコちゃんは、いっぱいいますがお歌を歌うインコちゃんは想像は出来ますが、お客様から直接「家のインコちゃんはお歌を歌います。」と言われたのは初めてです。
お客様は、お葬式から火葬炉でのお別れまでズット泣きな続けていました。お歌を歌うと言っていましたので、生前中の楽しい思い出を思い出しているのでしょうか。
おしゃべりしたり、お歌を歌ってくれたら本当に可愛くて離せないですよね。
それが、半年しか生きていなくて亡くなってしまったのですから、お客様の悲しみは幾ばかりか想像もできません。
お友達からいただいたオカメインコちゃんでした。ペット霊園を探してくれたのも、そのお友達だと言っていましたが、キット悲しみのあまり何もすることが出来なかったのでしょうね。でもいいお友達をお持ちですね。
火葬時間は30分間。火葬したお骨は、真っ白でした。
このオカメインコの火葬がインコの火葬の中では一番難しい火葬です。
と申しますのは、オカメインコちゃんの頭が大きいので火葬が進行してきて頭の中が殆ど燃え尽きてくると火葬炉内の風圧で頭のお骨が飛んでしまうことがあります。
その為に、色々な方策を採って試しているのですが、現在遣っている方法が一番風圧を受けないで頭が飛んで割れてしまうことがない方法だと思っています。
今回も、頭のお骨から背骨、足のお骨まで確りと繋がって火葬できていましたし、両方の翼のお骨も確りとしていてすぐに分かることが出来るようにも火葬が出来ていました。
口ばしのお骨だけは、頭のお骨とチョッと離れていましたが、誰が見ても「これがくちばしです。」と分りました。
今回は、個別一任火葬でしたがあまりに綺麗に火葬が出来ていたのでお見せしてやって説明もサービスしておきました。
説明を聞くと、又新たな涙が出てできて悲しみがぶり返したようで、申し訳ないことをしたと思っています。キット個別一任火葬にしたのはお骨も見ることが辛すぎるので、スタッフが拾って骨壷に入ったお骨を中を見ずに持ち帰りたかったのかもしれません。
可愛がったいる方で、時々「悲しくて見ることもできない。」と言う方もいらっしゃいます。
この方は、そうだったかもしれません。
火葬したお骨をお渡しすると深々と頭を下げて「有難うございました。」と言ってお帰りになりました。お客様の一日も元気な元通りの姿になっていただけることをお祈りしています。