100gで生後14日の野良猫ちゃんを保護した小さな子猫ちゃんの火葬を致しました。
この小さな子猫の火葬は、未だお骨が固まっていない状況もありお骨が確りと残るのか大変な火葬です。
今回のお客様は、何回も猫ちゃんの火葬をしているリピータのお客様でしたので、全く堂々としていて何ら火葬について心配していない感じでした。
このお客様は、小さい猫ちゃんで0.2歳と0.5歳の猫ちゃんの火葬も以前した事がありました。
その時は、火葬してお骨をお客様の所ににお持ちした時は大丈夫だったのですが、小さい猫ちゃんでしたので、頭のお骨が固まっていなくてお骨上げの時に持上げて骨壷に入れたときに頭のお骨が割れてしまった経験がある方です。
礼拝所でお葬式の時も確りと手を合わせて子猫ちゃんを拝んでいました。
火葬炉の準備は万端、極小のペット火葬のときに行うお布団火葬です。その為にお布団の廻りにお花や食べ物を入れて火葬になりました。
極小のペットちゃんの場合は、お骨が飛んでしまったり、火葬した肺が当たってお骨を傷つけたり致しますので、このお布団の中には何も入れる事が出来ません。微妙な火葬になります。
火葬炉の中は、持参したお花とペット霊園に咲いていて事前に摘み取っておいたお花でいっぱいに飾って子猫ちゃんの旅たちを飾ってお別れです。
確りとお別れをして点火を見届けました。
火葬時間は、25分間でした。
火葬したお骨は、お布団の上に綺麗に頭のお骨から背骨、足のお骨を良く分かります。
お腹の所に青い色をした所がありました。
「お薬を飲んでいましたか?」とお客様にお聞きすると「昨日、獣医さんの所に行って見て貰ったのでその時のでしょう。」と言っていました。
頭のお骨の首の根元に喉仏も確りと分りました。
その喉仏を箸で摘まんでお客様に見せました。始めは良く分からなかったようですが少し見ている間に感じが掴めた様で、「分ります。分ります。」と言って頷いていました。
お骨上げは、大変でした。
ヤッパリ、14日の猫ちゃんです。足のお骨から骨壷に入れて行き背骨や肋骨、肩甲骨も綺麗に入りましたが、頭のお骨の周りのお骨を取る度に頭のお骨が崩れていきます。
頭のお骨はもの凄く薄くて脆そうです。
「低体温症で食べなくなってしまったので、栄養が行き届いていないのでしょうね。」と言って頭のお骨の崩れていくのを他のお骨を拾いながら言っていました。
4月中旬にやはり生後14日の子猫ちゃんの火葬を致しました。その時は、頭の天辺のお骨が割れてしまっていましたが、あとの頭のお骨は確りして骨壷に入れる事が出来ました。
でも、今回は無理なようです。
4月中旬に火葬した子猫ちゃんは85グラムでしたが、ミルクは良く飲んでいたそうでした。でも今回の子猫ちゃんは100gですがミルクもあまり飲んでいないそうです。
ヤッパリそれがお骨に影響するのですね。
頭のお骨は、紙の上にお布団からずらして置きましたが、やっぱりお骨は割れて頭の形をさせてお骨上げをすることが出来ませんでした。
お布団の上に落ちていた小骨を骨壷に入れてから最後に紙の上に置いてある頭のお骨を入れましたが、持つことは出来ずに紙から骨壷に落とすように入れる事が精一杯です。
最後に別に取ってあった、喉仏を骨壷に入れてお骨上げは終了しました。
「この子の他に未だ2匹います。」
「野良猫で、4匹いましたが1匹はその時点で死んでいました。3匹連れて来た1匹がこの子です。」
「後の2匹は、他の1歳の子猫が体をなめて遣ったりして育てています。無事に育ってくれればいいのですが。」とはにかんだような優しい笑顔でおっしゃっていました。
この方の猫ちゃんの火葬は何回もしていますが、その度に頭の下がる思いです。
親のいない野良猫ちゃんを大事に育ててくれているのですから。
お骨上げした、2寸の骨壷を小脇に抱えてお車に乗り込みましたが、何回も頭を下げて「ありがとうございました。」と丁寧にお礼を戴きました。
お大事にしてください。