アメリカンショートヘヤー猫ちゃんの喉頭部に大きな腫瘍がありました。
お客様の死亡原因の申告は、腎不全と書いてありましたが、火葬したお骨の肺に小さな腫瘍が見つかりました。お客様に「肺に腫瘍があります。」「このこげ茶色の塊は腫瘍の典型的な塊です。」と説明しました。
お客様は、「お医者さんから癌があるかもしれないが、もう年だし検査をすると持たないかもしれないといわれてそのままにしていました。」と言っていましたが、腫瘍を見つけると「やっぱり。」と言っていました。
又、腎臓の所も黒くなっていて、この腎臓も悪かったことを証明しています。でも何としても凄かったのは、喉頭部に出来ていた腫瘍です。
大きさが1センチの上の大きさで、喉仏の下にこげ茶色の塊がありました。
「癌があるかも知れないとお医者様から言われていましたが、喉に転移していたのですか?」と頷いていました。
どちらかと言えば、喉頭癌から肺に転移した感じです。
大きさがぜんぜん違います。
この喉頭癌は時々見られますが、多いのは肺癌で喉頭癌は珍しい部類に属します。
そして、今回みたいにこんなに大きくて綺麗に癌の塊が残っているのは珍しいです。
お客様もお医者様の言っていた事が、お骨になった状態でそのまま分るのでビックリしていました。
今回は、個別一任火葬でしたが比較的すいていましたので、「火葬が終わるのを待っていてもらってすぐにお渡しいたします。」と言って待っていてもらいました。
そのお陰で、アメリカンショート猫ちゃんの喉頭癌や肺癌も直に見ることが出来ました。
私達も、毎日何匹も火葬していますが、このように喉頭癌ははっきりと分ることが少ないのです。
お客様も、自分の大切なアメリカンショート猫ちゃんの最後のお見送りで病気の原因がお医者様の言葉だけでなくて、実際に目で見て肌で感じることが出来て大変満足だったようです。
18歳と3ヶ月の長寿の猫ちゃんでしたが、真っ白なお骨を見ることが出来、死亡原因に繋がる喉頭癌まで分ってお帰りになりましたが、お帰りの車の中から何回も「ありがとうございました。」と頭を下げてお帰りになったことがとても印象的でした。