バスで来園のお客様でした。
小さな小箱に青い色の綺麗なセキセイインコちゃんが寝かせてあり、その廻りに食べ物を入れてお花は別に持参でした。
丁度15分前の到着で、前の組も早めに来たのでそのまま直ぐに受け付けです。
礼拝所でお葬式をして火葬炉に載せてお花、食べ物、お手紙を入れて最後にお線香をおいてお別れです。
奥様が目を真っ赤に腫らしてお別れしているのが、とても印象的でした。キッと大切にしていたセキセイインコちゃんなのでしょうね。
でも、死亡原因は分らないそうです。
推測ですが、この急激な暑さで熱中症が疑われます。
このインコちゃんの火葬は、かなり微妙な火葬になりますので、お花や、食べ物、お手紙などは燃えカスが風で吹き飛んでお骨に当るとお骨自体がその力で吹き飛んでしまいますので、おいてもらう場所もその様な事がない場所にして貰っています。
火葬時間は、25分間で終了しました。
火葬したお骨は、チラッと見た状態では真っ白でとても綺麗でした。
お客様にその事をお知らせすると「ホント。」と言ってお顔が晴れ晴れとした笑顔になりました。その前までは、色々と説明しても不安があったのでしょう。
お客様は、「『綺麗にお骨が残る。』と書いてあったので決めました。」と言っていましたが、小さなペットなのお骨が本当に残るのかとても不安だったのでしょう。
幾らホームページに「綺麗にお骨が残ります。」と書いてあったとしても本当に残るか不安は付きまといます。他の業者のペット火葬のページを見ると「綺麗にお骨が残るように火葬します。」と書いてあります。
でも、色々とクチコミだとインコちゃんやハムスターちゃんのお骨は残っても少しだけだと皆さん言っています。
ココのページだけが、「綺麗にお骨が残ります。」「お骨が全部残ります。」と書いてあるのです。オーバートークじゃないかと心配するのも普通です。
「綺麗にお骨が残る。」と書いてあったので決めて火葬しに来たのですが、本当に残るかどうかは当然不安で不安でしょうがないのでしょうね。
それが、「綺麗ですよ。」と一言言われて今までの不安が吹っ飛んだのでしょう。とても可愛い笑顔です。
お骨上げは、インコちゃん等の極小のペットの場合は、椅子に座った状態でお骨の説明からお骨上げをして貰っています。
そうしないとずっとかがみこんでいるのでとても腰が痛くなってしまいます。その点、椅子に座っているととても楽ですし、覗き込むこんで良く見ることが出来ます。
今回のセキセイインコちゃんもお骨自体は、真っ白で何処も悪いところはみうけられません、この時期は急に暑くなってしまうと熱中症で亡くなるペットちゃんがとても増えてきます。
もしかすると、この子も熱中症かも知れません。「獣医さんに行っていないので分からない。」と言っていました。
このセキセイインコちゃんのお骨は、頭にクチバシと下顎が確り付いていて頚の付け根に喉仏がありました。そして背骨と両脇に翼、下に尾骨が続いています。
そして、足のお骨の下に手をグッと結んでいるカッコウの指先が確りと見えます。この指先のお骨はとても小さいですが、可愛く感じます。
お客様は、上手く頭のお骨を入れられるか不安で「出来るかしら?」と言っていましたが、頭のお骨が下顎からクチバシまで離れずに骨壷に入れられて思わず笑顔が零れました。
上手く入りましたね。
骨壷の中でも、確りと平に置けています。
今までの不安はいっぺんに吹き飛びました。
セキセイインコちゃんが亡くなってしまった悲しみはあるでしょうが、最後のお見送りが出来て、お骨上げで綺麗に思う以上の形で骨壷に入れられたことがとても嬉しいようです。
お帰りは、また歩いてお帰りになりましたが、確りと頭を下げて「有難うございました。」と言ってくれました。
バスの時間も丁度、後5分ぐらいにで来ます。
ここから歩いても3分も掛かりませんので、そのバスにも乗ることが出来るでしょう。