本日火葬したゴールデンレトリバーのお客様から言われました。
真っ白なゴールデンレトリバーって珍しいですよね。
今まで火葬した中では、なかったような気がします。
その真っ白なゴールデンレトリバーちゃんのお骨上げをするときに、火葬が終了した旨の電話をお出かけになっていたので致しました所、チョッと帰ってくるまで時間が掛かるといわれてしまいました。
私たちとしても、「次の火葬があるので出来るだけ直ぐに戻ってお骨上げをして下さい。」とお客様に告げて電話を切りました。
お客様も色々と訳があったのだと思いますが、比較的早くお帰りになりました。
「色々と弄られるのが心配でしたので、早く戻りました。」と言っていましたが、トレーの上に一つも手をつけずに置いてあるゴールデンちゃんのお骨を見て安心した様子です。
そこでツクヅク「お骨を弄くられないで見られるのっとても有難いですよね。」とおっしゃいました。大切なペットちゃんが病気で亡くなってしまった挙句、火葬したお骨を他の人に弄くられてしまうのは、とても辛いのかもしれません。
火葬したお骨は、肝臓にお薬の色が着いていたのと腎臓が真っ黒でした。又腸の後ろの背骨もお薬がいっぱい付いていました。
これが、食道拡張症の症状なのでしょうか?
私たちには、分りませんでしたが、お客様はそのお骨を見て納得した様子です。
私たちのペット霊園では、火葬したお骨は一つも弄らずにお客様の前に出すことにしています。通常のペット火葬業者は、小さなトレーにお骨を火葬炉から拾い上げて並べてからお客様の前に出すのが通例です。
でも、私たちは火葬炉に載せた網のままお客様の元に持っていってお見せすることにしています。この方法はかなり危険な面もあります。
火葬したお骨が、いつも綺麗に火葬できているとは限りません。お骨を早く火葬できるように途中でペットちゃんを弄って火葬を促進したりします。
そうすると、お客様の前に出すとその状況がはっきり分ってしまいます。
その為に、殆どの火葬業者が火葬炉から取り出してスタッフが綺麗にトレーの上に並び替えてお客様の元に運ぶことをしています。
これだと、そのペットちゃんの本当の姿が分りません。
私たちは、火葬を始めて直ぐにはペットちゃん自身が火葬炉の中で動きますので、炉心から外れてしまったペットちゃんは元通りの位置に戻す作業は致します。
然しながら、火葬中盤からはペットの体には絶対に触れないようにしています。そのため火葬炉に載せたままの姿で火葬が終了することが出来ます。
ですから、私たちが火葬したお骨はお客様がご自身で見ても何処が悪かったのか一目瞭然に分ります。
例えば腫瘍があった所は、こげ茶色の塊が残っています。また腫れた所や瘤があると青いぶつぶつが付いたチョッと固い燃えカスが残ります。
又、悪い所はお骨が真っ黒になって残っています。
お薬がいっぱいあると緑色の燃えカスが残っています。
このように、全く弄らずにお客様の元に運ぶとお客様自体で大切なペットちゃんの病状や死亡原因が推測されることが出来るのです。
今回もお客様は、お骨を見ながら色々な病状を把握したみたいでした。
特に頭のお骨から綺麗に残っている事がとても嬉しくて喜んでいました。
今回のお客様はとても心配心が強いお客様でしたが、お骨上げが終了してから確りと「有難うございました。」とご挨拶を戴き、とても素敵な笑顔でお帰りになりました。
キッと満足したのだと思います。
私たちは、この弄くらない火葬をこれからもずっと続けて参りますのでご期待していただきたいと思います。