世田谷区からいらっしゃったホオミドリウロコインコの火葬を初めて行ないました。
ホオミドリウロコインコちゃんってどんなインコちゃんなのか分らずに立会火葬をお受けしたのですが、体重が40gとお客様がいっていらっしゃいました。
セキセイインコと比べてチョッと大きい程度のインコちゃんでしょう。
確りとお骨を残して安心して火葬できるインコちゃんの部類です。
お客様は、予約時間丁度にタクシーで小さなお箱に入れていらしゃいました。
礼拝所で箱の中を開けるとお花が一杯でインコちゃんは中に埋もれている感じです。
お葬式の時には、お客様がその箱から出して頬ずりです。
本当に可愛かったんでしょうね。私が隣でお経を読んでいますが頬ずりする気持ちが良く分かります。
大事なインコちゃんだったのがヒシヒシと伝わってきます。
でもお別れです。
火葬炉のお布団の上にウロコインコちゃんだけを載せてお花等はお布団の外に置いてもらいました。インコちゃんの火葬はとても微妙な火葬なのでこのお布団の上は、インコちゃんだけです。
チョッと頭が大きめなので風に飛ばされてしまわない様な火葬が必要です。
もう一度頬ずりをしてのお別れをして「お願いします。」
火葬中は、礼拝所でお待ち戴きました。
火葬時間は、30分掛かりました。
火葬したお骨は、縮こまってしまっていましたが、喉の手前の所に小豆大の茶色い燃えカスと喉の奥に黒い塊がありました。
手前の茶色い燃えカスは、食べ物のカスだと思いますが、奥にある黒い塊はきっと腫瘍です。お客様も、この黒い塊を見て「これが原因か」と言っていました。
頭も大きなインコちゃんでしたが、お客様が頭を箸で摘まんで持上げたら下顎とクチバシが離れてしまいました。
「喉仏の位置をここのお骨です。」と首のお骨の一番上から2番目にお骨を箸で指して教えたのですが、どうも良く分からなかったみたいです。
そうですよね。
初めて見るのですから、分からないのが当然です。下からお骨上げをして一つずつ小さなお骨も丁寧に拾って入れていたのですが、首のお骨はその時に下に落ちてしまって喉仏がどれだか分からなくなってしまったのは残念でした。
クチバシと下顎は外れてしまいましたが、綺麗に頭のお骨の前にクチバシを置くことが出来て満足そうなお顔でお骨上げは終了です。
家に未だこのホオミドリウロコインコが3匹もいるそうです。
「また、何れお世話になります。」と言っていましたが、とても優しそうな素晴らしい感じの方でした。
世田谷区まで又バスと電車でお帰りになりますが、寒い所をワザワザ来て頂いてとても感謝しています。綺麗なお骨を素直に喜んでもらって、火葬している当方としては今回も普通の感じで出来てそれがとても喜ばれた事にホットしています。
お大事にして下さい。