大型火葬車の新たな購入をすることに致しました。
今回の車は、1.45トンのトラックに新たな大型の火葬炉を積み込むことに致しました。
現在使っている火葬炉より一回り大きい火葬炉です。
この一回り大きい火葬炉に色々と今までに無い工夫をすることに致しました。
まずは、煙をより出さないことを基本に、強制空気の注入弁を設けることに致しました。
この強制空気の注入は、炉の中で過燃焼をするのを押える役割があります。過燃焼で起こるのは燃える勢いが強くなり、そのため空気の供給量がたらない時に起きるのです。
空気の供給を増やしてやることに寄って過燃焼にならないので黒煙の出ることがなくなります。方法についてはメーカーと相談して行ないましたが、これは公開できません。
又、大型火葬車で今もう少し改善をしたいのが火葬中の火柱対策です。火柱が煙突から出てきてしまうとそれを見たご近所の人々やそこをたまたま通り掛かった人が不安を募らせます。
そこで、現在この火柱が上がらない火葬方法を考案して試している所ですが、この強制空気の注入がこの火柱対策にもとても役立ちそうなのです。
唯空気の注入角度の問題もあります。過燃焼を防ぐ為と火柱を防ぐ為のどちらかを優先させるか、それとも火柱に焦点を当てるのかを良く考えてこの角度を決めて行きたいと思っています。
次に付けたのは、火葬炉を発電機で動かしていますが、この発電機が止まってしまったことがあります。発電機が止まってしまうと途端に黒煙が出てしまいますし、火葬炉自体を壊してしまいます。
現在この発電機が壊れた時の対策をしていません。
この対策の為に、バッテリーから100vにインバーターで電気を変換して火葬炉が動く様にする装置をこの車自体に取り付けることです。
このインバーターも強力なものでないと発電機の送風機が動きません。
その為に、この送風機が動くことが出来るインバーターにすることにいたしました。
この100vの電源に通常の照明等の火葬が始まる前や終わった後に使うものはこの電源から取ることに寄って静かなお住まいで夜間引取りやお別れ式をするときに発電機をつけて周囲に騒音が出ることが防げます。
始めからこの設備を自動車会社にお願いして電源の確保をすることに致しました。
これに寄って万が一に発電機が止まった時でもこの電源から火葬炉が動くことが出来て通常の火葬が継続することが出来ます。
又、今回の火葬炉は、気密性が強化されていますので、強制空気の注入にも耐えることが出来るのと火葬炉から炉台を引き出すときに今まで地面に脚をだして固定しましたが、今回のは脚を出さずにすむ方式になっています。
火葬炉の容量も一回り大きいので通常の火葬で40キロの犬ちゃんの火葬をすることが可能になりました。
これが火葬炉についての内容ですが、他に炉に付帯する部分で大幅な武器を積載しています。
それは、強制的に消火する為の設備です。
強制空気の注入による火葬炉内の正常な火葬を超えた時の対策の為に強制的に一部の燃焼を消火する装置も必要です。
又、車の中に色んな火葬に必要な道具や資材、そして骨壷などの製品を積んで移動する必要があります。そのためには、この火葬車の中にコンパクトに収納できる収納棚の設置が必要不可欠です。
今回の火葬車にはこの収納棚を可動式にしてCabinと炉台の両面から使える収納棚を開発いたしました。メーカーと相談してチョッとコストは掛かっても使いやすいものにしなければなりません。
他にも色々と改良を加えて製作をしてもらいますが、基本的には安全で公害がでない使いやすい火葬炉になるだろうと思いをめぐらしています。
4月中旬には出来上がると思いますが、どんな大型犬が第一号になるか、想像しているところです。