ボストンテリアの火葬したお客様から帰り際に「おたくは、親切でとても良いですね。」と言われました。
最近の火葬環境はとてもお客様のご依頼が多くてテンヤワンヤの状態が続いています。
でも、今日は比較的大きなペットちゃんの火葬が続いたので、それ程忙しい感じがしない状況です。
お客様は、予約時間の28分前にいらっしゃいました。
今日は、前のお客様も同じような時間にいらっしゃったので丁度火葬が終わって前のお客様がお帰りになったときでした。
車の助手席にタオルを敷いてボストンテリアちゃんは寝かせてありましたので、礼拝所でトレーの上に寝かせてもらって受付けです。
特別なお経はいりません。
お線香だけ上げてお葬式でした。
このときも、「確りと儀式をするのですね。」と感心していた様子です。
ボストンテリアちゃん11キロの申告でしたが、お腹がプックリと膨らんだ犬ちゃんでしたので大型の火葬炉で火葬することに致しました。
お客様は、とてもこの犬ちゃんを大事にしているらしくて「火葬する場所まで付いていらしゃる。」との事です。
火葬炉に載せて、食べ物とタオル、そして霊園のお花を少し入れてお別れし、火葬炉が閉められると車で火葬車のあとを付いていきました。
お客様はそのまま火葬している所をずっと傍で見ていたかったのでしょう。
火葬車が火葬して霊園に戻ってきた時に一緒について帰って来ました。
火葬したお骨は、火葬炉に載せてままの形でお客様の目に触れてもらいました。
頭のお骨から背骨、足と全く火葬炉に載せたままでお客様は大事な犬ちゃんのお骨を目にしたわけです。
お骨は、全体的に真っ白でしたが、悪い部分だけ色がおかしくなっていました。
まず、最初に目が行くところは肺と肝臓辺りの所に茶黒い燃え残りの塊があります。
これって、完全に腫瘍の痕なんです。
又、雌犬ですのでお腹の部分に青い硬い燃え残りがありました。
お客様は、「心当たりが無いです。」と言っていらっしゃいましたが、この青い硬い塊は瘤があった時などに見かける塊です。
お客様に説明すると「頷いていらしゃいました。」
お骨の小さな指先のお骨も説明すると目を細めていらっしゃいました。
こうしてお骨の説明も終えて、今度はお骨上げです。
最初の「橋渡しの儀」はスタッフも参加して行ないましたが、後のお骨は全てお客様に拾ってもらいます。
5寸の骨壷で「チョッと大きいかも?」と思っていましたが、お骨が皆完璧な形で残っているので5寸の骨壷で大正解の模様でした。
こうして火葬からお骨上げが終了してお客様がお帰りの時の事です。
「おたくはとても親切で良いですね。」と言われました。
お話の中では、色々と火葬業者はいますが、心配でした。
でも「お宅で遣ってもらってよかったです。」とも言っていました。
お客様は、相当気に入っているようで笑顔でお帰りになりました。
私達スタッフも大変ありがたいお言葉を戴きとても励みになります。
いつもこのお客様の様に満足してもらえる様に一つ、ひとつ大事に丁寧に火葬をして行きたいと思っています。