猫ちゃん8キロの一任火葬をしていた時の事です。
ひと気のない山の所で火葬していました。今日は東電の社員が鉄塔の傍の木の伐採をしている最中で奥からその車が出てきた時です。
その車の後を追うように犬を連れた女性が走って遣って来たのです。道端に車を止めて犬の散歩をしていたらしく奥から車が戻ってきたので道路においた自分の車でその車が通れないだろうと思って駆けて来たようでした。
東電の社員は車止めの柵を外して通りましたので止めてあった車は邪魔にならずにすんだのですが丸々と肥ったシェルティーを連れた女性が「あれ。」と声を掛けて来ました。
当園で火葬したお客様だったのです。
「私はお宅で相模原の娘のシェルティーを火葬してもらいました。その節はお世話になり有難うございます。」「その時に菜の花を貰いました。」と話し始めました。
「ここで火葬しているのですか。」はい。
ここは人家もないし山の中だし人も来ないので火葬する場所にはうってつけなんです。
「そうですね。私達もお散歩コースとして犬を離してお散歩させるのに最適なんですよ。」と話しが弾みました。
「お散歩コースなんです。」と言われてそのお客様が立ち去った後にもう一台の車がやってきました。
丁度先ほどのお客様が止めていた所に車を止めて中から2匹の犬が出てきました。
今ペットの火葬しています。と言うと「そうですか。ここは火葬したりするにはいい場所ですね。私達もお散歩コースとして使っています。」
「そうだ家にはこの犬の他に後2匹います。少し心配なのでパンフレットか何かありますか。あれば頂きたいのですが。」と言われてパンフレットをお渡しするとカバンの中に丁寧に折ってしまわれました。
いつもは人の来ない場所でしたが今日は沢山の人に出会いました。
特にうちの霊園で火葬したお客様に会うとは思いませんでしたが、私の顔を覚えていてくれて有難かったです。