「犬がもう火葬してあって骨壷に入っているのですが、そちらで粉骨パウダーをして貰えますか。」と電話が入りました。
「神社で火葬したのですが、大きな骨壷に入っています。13キロの犬ですが。」それだと4,000円から5,000円だと思いますが。
「安いですね。日曜日に静岡から八王子のほうに行く予定がありますのでその時に遣ってほしいのですが。」との事で予約を日曜日に入れさせていただきました。
12時チョッと前に到着です。
ご主人に聞くと「世田谷で用がありましたので。そのついでにこちらに立ち寄りました。」
お客様が言っていた通り骨壷は7寸の人間用の骨壷にコーギーちゃん13歳のお骨をいてれあります。火葬は良く出来ているのですが、何せ骨壷が大きすぎてスカスカの状態でした。
本来は骨壷の料金で6,000円の価格になるのですが、余りにお骨の料が7寸の骨壷にしては少なすぎるのでコーギー13キロですと5寸の骨壷になりますのでその料金4,000円でお受けすることにいたしました。
お客様は大喜びです。
予約の時にも4,000円か5,000円と言っておいたのですが、7寸の人間用の骨壷に入れてきて4,000円の料金ですから。
この様な余りにもスカスカの場合は、適正にお骨が入れる事が出来る大きさの骨壷の料金を頂くことにしています。
粉骨時間は概ね10分。
粉骨下お骨の中から、手術の時に埋め込んだと思われる鉄の釘が8本入っていました。
この釘は火葬したお骨に直に埋め込まれていたもので、粉骨することに依ってお骨から外れたものです。そのお骨の話になりますと、奥様も雄弁になりました。
「ヘルニアで動けなくなってしまって、この釘をお骨に止めて歩けるようにする為の手術をしました。」私自身はお骨を見ていないので分かれなかったんですが、いつも動けないペットちゃんの仙骨がグズグズなので仙骨のところに入れたんですか。と言うと。
「そうなの、お医者さんみたい。」と言っていました。
私達は毎日何体も火葬してお骨を見ています。そのため病状に依っては何処が悪いのか。お骨の傷や燃え残りの灰を見て何処が悪かったのかを少しながら分るようになって来ました。
それにしても粉骨したお骨は綺麗でした。
「お薬の色だと思うのですが、色が付いていたのが粉骨パウダーにすると分らなくなりますね。」お骨は真っ白できめ細かな真っ白な状態のお骨でした。
コーギーちゃん13キロのお骨は、粉骨してしまうとビニール袋に入っている状態で野球のボールをチョッと大きくした感じです。「こんなに小さくなってしまうのですね。」と言っていましたが、きれいなお骨を目の当たりにして満足そうな表情でした。
このまま、ビニール袋の状態にして持ち帰って「こんなに小さいなら未だおいておこうかしら。」と笑っておっしゃっていました。
ワザワザ静岡県の駿東郡からいらっしゃってニコニコ笑顔でお帰りになりました。
神社で火葬したと言っていましたが、コーギー13キロのお骨を7寸の骨壷に入れるとはビックリいたしました。
遠くからのご来園、有難うございました。
お帰りはと聞くと「道路の混雑状態ですが2時間半ぐらいでしょう。」とおっしゃっていました。