新宿の荒木町からお越しの創価学会の会員さんのペット火葬でした。
予約申込の時に「創価学会ですが、創価学会の方式でご葬儀をして大丈夫ですか?」とご質問がありました。大丈夫です。創価学会の方はかなり多いでですから。と答えさせていただきまして予約を承りました。
犬ちゃんはイタリアングレハントと言う名前の犬ちゃんです。小さいけど猟犬で足がすばらしく速い犬ちゃんです。
いらっしゃった時は、奥様が運転して後ろの座席にイタリアングレハントちゃんをダンボールの箱に入れて連れていらっしゃいました。
ふくよかで包容力のありそうな奥様と几帳面で確りしてそうなご主人、そして清楚で優しそうなお嬢さんの3人連れでした。
イタリアングレハンド犬は、今回の火葬で2回目です。
24年の12月に相模原市中央区のお客様のイタリアングレハンド犬を火葬したのが最初の火葬でした。
イタリアングレハンド犬をチョッと調べて見ました。
優雅で気品ある身のこなしが特徴的です。グレーハウンドと同じように、ダブルサスペンションギャロップ(前脚と後脚を揃えて動かし、背中を使って走る歩様)を使って最速のスピードで走ることができます。とドックガイドに書いてありました。
また、美しい曲線的なラインの腰と、バランスのとれたアンギュレーション(結合している角度)をした後肢を持ち、前肢を高く上げてから踏み下ろす歩き方でのびのびと動きます。短い被毛はつややかで、サテンのように輝いています。
段ボールの中には、イタリアングレハンドちゃんの前足にお数珠を巻いてお経本を抱っこする格好で寝かせてありました。さすが創価学会の信者さんですね。このイタリアングレハンドちゃんもしっかりと法華経を上げて天国に行けるように願っての事でしょう。
礼拝所では、方便品と寿量品を上げて勤行を行い、火葬炉に寝かせてお数珠とお経本、オシキミの葉っぱを一枚入れました。
霊園でもオシキミの一枝を植えてある木から切り取って用意しておきましたので、それも「入れさせて貰います。」と言ってイタリアングレハンドちゃんの胸の辺りに置いてから点火を見届けました。
火葬中も礼拝所のドアを開けて火葬している所をずっと見ていらっしゃいました。
きっとこのイタリアングレハンドちゃんは、家族というより宝物だったんでしょうね。火葬している私達にも皆様の気持ちが痛いほど良く分かりました。
7歳8ヶ月 5.4キロ オスのイタリアングレハンドちゃんの火葬時間は、50分間。確りと筋肉が付いていた素晴らしい犬ちゃんでした。
お客様が申告した死亡原因は肝臓と膵臓とありましたが、火葬したお骨の、肝臓と肺辺りのお骨が黒くなっていましたので、やっぱりそこ辺りが悪かったんでしょうね。
手足が長いスマートな犬ちゃんでしたが、セットになっている4寸の骨壺に綺麗には言ってお持ち帰りになりました。
お客様も「創価学会の動物火葬で調べたらここしか出てきませんでした。」と言っていましたが、当園に来て思った以上のお見送りが出来たことが満足だったらしくお帰りも笑顔で深々と頭を下げて「有難うございました。」と言ってお帰りになりました。