大型火葬炉の火葬炉の台の修理を行いました。
当園の大型火葬車の欠点は、火葬時間が長くかかってしまうという欠点があります。最近も火葬炉の上に敷いているマットが穴が開いてしまってきたので、その上にまたマットを敷いて補修しました。
そうすると、火が後ろまで届かずに火葬時間がすごく長くなってしまいました。先日もラブラドール28キロの火葬をしたのですが、火葬時間が130分も掛かってしまたのです。
これは、火葬炉の後ろまで火が届かないのが原因だとその時火葬していた担当者が言っていました。
当園の大型火葬車の改修は、黒煙や臭いのが出ない火葬をする所から始まりました。
現在の構造になったのは、黒煙防止の過燃焼対策から耐火煉瓦を火葬台に敷き詰めて火葬する事に依って、火葬台から下に落ちた脂分の燃焼を直接上の遺体の燃焼と分離する火葬台を二層構造にする事から始まりました。
当初は、レンガを敷く台の部分に穴あき鉄板を使っていました。この方法だと受皿の上にスラグが残ってしまって、火葬後の定期的な清掃が大変でした。
その為の対策として、穴あき鉄板の代わりに太い網を敷いてから耐火煉瓦を敷いて見ました所、このスラグが綺麗に燃え尽きてスラグの定期的な清掃をしないで済むようになりました。
その後、S火葬の導入によって過燃焼対策は完成域に達しました。しかしながら、過燃焼対策をすることは燃焼を遅くすることにもなりますので、受け皿の上に溜まった脂分の燃焼が本体の火葬が終了しても終わらないのが難点でした。
酷い時は、遺体の火葬が終了してから30分から1時間も下の脂の燃え尽きるのに時間が掛かってしまう場合もあります。
その為の、対策はマットを敷いた受皿の上に加熱しやすい網を敷いたり、鉄筋棒の切れ端を並べたりも致しましたが、その脂分の燃焼の促進につながる成果が中々現れませんでした。
この間、耐火煉瓦の上にマットを敷くことに依ってS火葬のより以上効果が発揮され、そのマットも今まで使ってなかった厚手のマットを敷くことに依ってS火葬の効率性と耐久性も上がることが出来、より経済的になり原価の低減に寄与することが出来ました。
又、超大型犬の火葬をする場合に問題なのが、過燃焼と滴り落ちた脂分が炉台と受皿の隙間から受皿の下に入ってしまって燃焼がより以上かかってしまう問題です。
この問題は、火葬炉台と受皿の間の隙間を確りと埋める事で解決致しました。当初は、この隙間にファイバーキャストを詰め込んでいましたが、効果は今一でした。
そこで、今回キャスターで埋めてみる事に致しました。炉台の上から零れ落ちた脂分が受皿に入っていくように斜めにキャスターで勾配を作ってその表面も左官ゴテで抑えてテカテカにしみました。
受皿からの脂分の燃焼ですが、未だに解決していませんが今回思い切ってチャレンジしてみる事にしました。
それは、受け皿の上に敷いているマットを取り外すという事です。
これには、チョッと勇気が必要でした。火葬していくうえで火葬炉の中の温度もどんどん上がって来ます。
そうすると、一番下に敷いてある鉄製の受皿も高温になり上の耐火煉瓦から零れてきた脂分がその熱くなった受皿に当るとその場で蒸発して燃焼します。
この蒸発して燃焼するのが、過燃焼の原因にもなりますがS火葬と厚手のマットで燃焼も柔らかくなってきているのでこの蒸発して燃焼しても耐火煉瓦の脇から燃え上がるだけで本体との融合する事はなく独自に燃焼してくれるはずです。
脂分が一杯滴り落ちてくると、受け皿の上に脂分が溜まりますが、受け皿自体の温度が上がっているので燃焼が加速されます。今までは敷いてあったマットで吸収されて燃焼が遅くなっていましたがその部分が無くなると筈です。
この様にして火葬炉の中の炉台を修理いたしましたが、これでうまく行けば良いのですが。
ここで、火葬台の上と下と一緒に燃焼が促進されますのでこれから行う火葬は、暫くの間過燃焼が起きないか注意を払って火葬する必要があると思います。
今回は、火葬時間の短縮をするための対策をメーンに行いました。色々と問題解決には、勇気と決断が必要です。
私たちのペット霊園では、日新月歩の進歩をメーンテーマにしています。その為常に色々と工夫と改善・改革を行いながら進めて参ります。