本日のセキセイインコでのお客様の一言です。
西新宿からお越しのお客様でした。
真っ白なセキセイインコでとてもかわいかったです。
お葬式をして火葬炉に載せて、霊園のお花で飾ってお別れしてから点火を見届けました。
火葬時間は25分間と通常のインコちゃんの火葬時間です。
火葬したお骨をお客様の前にお出しすると終始無言で覗き込んでいらっしゃいました。
通常、インコの火葬後のお骨あげは皆様が腰を曲げて覗き込んでいますのでとても腰が痛くなります。
そこで、椅子を用意してトレーの廻を囲んで座ってもらってから病気の状況の説明とお骨の説明をさせて頂きました。
この真っ白なセキセイインコちゃんは、9歳のセキセイインコでしたがお骨は真っ白でとても綺麗でした。通常はお骨の色が変わっていたり燃えカスが残っていたりするのですが、今回のセキセイインコちゃんにはそれがありません。
とても綺麗にお骨でした。
お客様は、死亡原因は「老衰です。」と言っていましたが9歳でも老衰ってあるのですね。
お骨の説明をした時に、「この頚のお骨の2番目が喉仏です。」と説明をしたのですが、廻りに色んなお骨があってじっくり見たのですが、良く分らなかったのです。
足のお骨から拾ってきて頭のお骨を持ち上げて骨壷に入れてからです。
丁度頭のお骨が取れた所で、喉仏が見えるのではないかと思って覗き込んでみると、頚のお骨の一番上にありました。
頚のお骨が繋がっていましたが、その一番前に手を合わせているお骨が見つかったのです。そのお骨を触ってしまうと崩れてしまって後は分らなくなってしまうので、触らないようにしてお客様に箸で指差して説明しました。
「ホント、良く分ります。」と奥様がおっしゃいました。「亡くなったお爺ちゃんの時も同じ形をしていました。」ともおっしゃいました。
息子さんと娘さんは、その箸の先を見て頷いています。
セキセイインコの喉仏は、小さいのである場所は分っていても実際に目に触れてお客様が分るのは久しぶりです。
小さくてよく見えないのと、他のお骨が邪魔をしていて見えないのです。
一旦箸でそれを摘んでしまうと上手く行く時は良いのですが、一旦摘みに行ってそれが崩れてしまうともう分らなくなってしまいます。
そのために、「ここら辺です。」と説明をしますが、見えない場合が多々あるのです。
それが、今回は頭のお骨を骨壷に入れてから一つも触らない上体でよく見たのですから、見えたのでしょう。
お客様たちも確りと目に焼きついたのでしょうね。
唯、お骨上げでその喉仏にお箸が触ると崩れてしまってもう分らなくなってしまいました。
崩れてしまったことでお客様たちは、喉仏の形を目にいっぱいに焼き付けたことだと思います。
こうしてお骨上げも終了しましたが、本当に綺麗に喉仏をみることが出来たセキセイインコちゃんの個別立会火葬でした。
お客様方も確りとお骨上げが出来て、喉仏まで確りと見ることが出来てとても満足そうな感じでお帰りになりました。