19歳5か月の普通の猫ちゃんでしたが、とても確りとした体つきでビックリです。
老衰で死亡した19歳にもなる猫ちゃんは、通常もうやせ細っていていかにも老衰だという体つきになりますが、今日の猫ちゃんはとても老衰に見えませんでした。
予約時間より40分ほど前に一台の車が駐車場に入ってきました。
普通なら、車が駐車場に入ってすぐに人が降りてくるのですが、降りてくる気配がありません。
時間より30分以上前なので外で霊園の整備をしていた私でも予約のお客様とは分からず「お参りのお客様かな?」と思うような雰囲気だったのです。
暫くプランターの整備などをしていたのですが、「もしかすると」と思って接客担当のスタッフにそのことを言って車の所に行ってもらいました。
その予感が的中で、時間が早かったので車の中で暫く時間の来るのを待っていたそうでした。
早速礼拝所に猫ちゃんを運んで貰って事務処理からお葬式と順をおって進める事になりました。
火葬炉に載せて初めて気が付いたのですが、老衰と言っていた猫ちゃんがとても体つきが良くて老衰の猫ちゃんには見えなかったのです。
火葬を開始しても脂の具合や燃え具合も未だ体の若い猫ちゃんの燃え方です。
確りと脂分も体の中からほとばしって出てきます。
老衰の猫ちゃんと思って火葬していたのですが、途中でこれは確りとした若い猫ちゃんの火葬方法に切り替える事に致しました。
老衰なら行わない脂出しをしてから燃焼に入るパターンに切り替えです。
その為、途中で一旦一次火葬炉もスイッチを切って自然燃焼に切り替えて3分ほど経ってからスタートする程の猫ちゃんでした。
脂出しをしてしまえば、燃焼に入るのはどんな猫ちゃんでも同じですから問題ないのですが、最初の部分で面食らったのは事実です。
火葬時間は、通常の35分間で終了です。
程々に脂分のある猫ちゃんは、老衰でやせ細ってしまっている猫ちゃんより火葬時間は短くて済みます。
今回も通常の35分間で終了させましたが、あまり時間が短いと頭の中や覗き窓から見えない部分の燃え残しなどが有ったら申し訳ないので30分ぐらいで完全に終わったと思っても猫ちゃんでしたら35分は火葬するようにしています。
火葬したお骨は、肝臓周りに色が着いていて悪かった事を示していました。また歯周病があったと思われるお鼻の部分がスカスカになっていました。
高齢な猫ちゃんでしたから歯は抜けてありませんでした。
でもお骨は真っ白でとても綺麗でした。
お客様はリピータのお客様でしたので確りとお骨を収骨してお持ち帰りになりました。
いつものようにとても満足そうな笑顔でお帰りになったことがとても印象的でした。
それにしても、19歳5ヶ月の老衰の猫ちゃんで何であんなに確りとした体つきだったのでしょうね。とてもそうは見えない体つきで超高齢な猫ちゃんとは思えない火葬でした。