神奈川県の海老名市からの文鳥の火葬に朝一番にいらっしゃいました。
文鳥ちゃんは、白文鳥で真っ白でとても綺麗な羽で覆われています。
今にも生き返るような感じでとても亡くなったとは思えない状態です。
お経のご希望はなく、お線香だけあげてお葬式をして火葬炉に載せました。
霊園のお花をマット火葬の脇に置いてお別れです。スタッフが白文鳥ちゃんのおく位置を細かく点検しています。
お客様に「文鳥ちゃんの火葬って可也微妙なのでこの部分を確りとしておかないといけないのですので。」と説明させて頂きました。
お客様も、文鳥等の極小動物の火葬は、お骨を残すのが大変だと認識しているようで頷いてスタッフの仕草を見ていました。
お花も、脇に置いて戴きました。
お花の燃えカスも燃え尽きてきた頭などに当るとその衝撃で飛んでしまう場合もあるので、その様なことが起きても頭に当らないようにの配慮で脇に置いて貰っています。
点火するに当って勢い良く排気をしていた火葬炉も音を一団と低い音になりました。
そうなのです。送風の勢いも弱めての火葬なのです。
当然点火の音もとても小さな音になりました。
文鳥の火葬は、20gから10gの火葬になりますので、どの作業一つにしても注意が必要なのです。
でも、スタッフは手馴れているので迷ったりせずに淡々と勧めていきます。
これが、慣れてないスタッフが若し同じようにするとしたらおっかなビックリの作業になってしまいます。
文鳥の微妙な火葬もごく自然な流れでの火葬ですので、お客様は特別な感じを受けないと思いますが、とても神経を使っているのです。
この自然な流れになるには、相当な試行錯誤と経験が裏打ちされて始めて極普通にできるのです。
お客様は、点火のお見送りをしていただいたら礼拝所に戻ってもらってそこで火葬が終了するまでの時間お待ちいただきます。
その間に別のスタッフから火葬時から以降の説明をさせていただいています。
火葬時間は概ね25分間です。
火葬したお骨は、火葬炉に入れたままの形でお骨になってこちにら戻ってきます。
「期待していて良いですよ。」「そっくりそのままの姿でこちらにお持ちしますので。」と言うと何か緊張していたものが軟らかくなったような気がします。
そうです。お客様も今までどのような状態でお骨が戻ってくるのか心配していたのでしょう。
それが、「期待していて良いですよ。」と聞いてホッとしているのかもしれません。
なにぶん、海老名市からのお越しです。
時間を聞くと「下の道を通ってチョッと迷いましたが、1時間位で着くことができました。」と言っていましたが、近くにペット霊園も一杯あります。
それが、当園を選んでくれたのですから。
ブログも良く見ているお客様のようで、「綺麗にお骨が残ると書いてありました。」と言っていました。
火葬時間は、25分間。
火葬したお骨は、真っ白で頭にクチバシが確りと付いていてその下には下顎もついています。
全く火葬炉に入れたそのままの姿でお客様の前にお出しすることができました。
お客様たちも下を覗き込んで無言で見ています。
とても静かなお客様たちでしたので、ジッとお骨を見ているのでしょう。
スタッフがお骨の説明をすると頷いています。
でも、喉仏の位置を「この首のお骨の先端が喉仏です。」と説明すると頷いて見ていましたが、どれだか分らない様子です。
頭のお骨に首の第1頚骨がくっ付いた入たので首のお骨の一番上が第2頚骨でそれが喉仏なのです。
目を凝らしてじっと見つめてお骨の先が頭の形に尖っていてその両脇が平らになっているお骨なのです。実際に初めての人は、説明を受けても半分ぐらいの人は分からないのかもしれません。
でも、じっと見つめています。
足の指のお骨や翼のお骨、尾骨などは良く分かるようです。
又、何といっても頭のお骨とその先についているクチバシガ一番のお客様の関心を示すと同時に感動を呼ぶお骨です。
今回も綺麗に頭のお骨に着いていてクチバシだけでなく下顎も着いてお客様が目の所を持って骨壺に綺麗に正面を向くように入れたのですが、確りとくっ付いていて離れずに入れる事が出来ました。
正に、白文鳥ちゃんのお顔そのものです。
奥様が入れられましたが、ホッとして安堵のお顔をしています。相当緊張していたのでしょう。
そのお顔はとても素敵なお顔に見えました。
素晴らしいですよね。
緊張の糸が切れずに入れ終わって安堵のお顔が出るのですから、その達成感は相当なものなのでしょう。まして大切な文鳥ちゃんのお顔を以上代表して入れるのですから。
お骨上げも頭を入れて後は、箸で摘まめない様な小さな小骨をお骨取の上に落として、それを骨壺に入れて終了です。
海老名から来て思い通りのお見送りが出来てとても充実した気持ちの様です。一緒にお骨上げをしていた娘さん方も大満足の様子でお礼を言ってお帰りになりました。
文鳥は本当に小さいですが、こうして綺麗に全部のお骨が残ってお客様にご満足を与えられる火葬ができるようになってから少しずつではありますが、この評判が浸透してきたように思う今日この頃です。