今日のメインの火葬は、ヒョウモンリクガメ8キロの火葬です。
もう3回目になる港区のお客様でタクシーでいらっしゃいました。
亀ちゃんは、発泡スチロールの箱にいれらています。確りと保冷の出来る箱に入れて電車やバスにのっても他人には迷惑が掛からない万全の方法です。
最初にいらっしゃったのは、22年の8月でしたから、もう6年も前にホシガメさん、4年前に又ホシガメさんを火葬したお客様です。
礼拝所で発泡スチロールの蓋を取って中の亀ちゃんを拝見するととても素晴らしい大きな瘤と模様があるヒョウモンリクガメちゃんでした。
ココまで、大きく立派な瘤を持つヒョウモンリクガメは見た事もありません。
綺麗に管理されていたと思えるとても綺麗な甲羅です。
チョッと残念だったのは、「この亀ちゃんはビックリすると首を甲羅の中に入れてしまうの。」と言っていましたが、甲羅の中に確りと首を入れてしまっています。
首が引っ込んでいると、頭のお骨が割れてしまう可能性があります。
現在、当園で行なった亀ちゃんの火葬は現在98匹の火葬をしていますので、今回で99匹になります。
この中で、ヒョモンリクガメは5匹です。まだ頭数が少ないので参考値ですが数字を集計してみると、今までの平均寿命は、7.7歳で平均体重は2.82キロです。
今までで、一番大きかったのは、豊島区からいらっしゃった「カナパートちゃん」で8歳、7キロのオスのヒョモンリクガメちゃんでした。
今回の、「ひみこちゃん」は、12歳で8キロのオスの亀ちゃんです。
ですから、ヒョモンリクガメでは一番の長寿で、一番大きい亀ちゃんになります。
そして、甲羅の素晴らしさといったらこれも一番だと思います。
お客様も、「このひみこちゃんは、何処に行っても一番甲羅が素晴らしかったです。」と言っていましたが、全くその通りです。
当園でも、一番の素晴らしいヒョウモンリクガメちゃんです。
体重、長寿、甲羅の綺麗さをかね合わせてこの三つが一番のヒョウモンリクガメちゃんなのです。
火葬時間は、70分間掛かりました。
亀の火葬は、とても時間が掛かります。
今回火葬したヒョウモンリクガメのひみこちゃんは、甲羅が紙のように燃えていくタイプの亀ちゃんでした。その為に火葬した上の甲羅が殆ど燃えてしまっていてとても良く内臓の具合が良く分かります。
でも、綺麗に燃え尽きているのですが、紙のように燃え残ってなくならなかった甲羅がお腹や胸の所にありますのでそれを除けてやると、お客様が言っていた通りの腎臓の部分の悪い部分が出てきました。
腎臓が真っ黒になっています。
一見すると腫瘍の様に見えます。「ここが悪かったんですよ。」と言うと「やっぱり。」「腫瘍かもしれませんよ。」「そうですか。」と沈み込んでいるようです。
今回も、甲羅を先に入れて後から、拾っておいたお骨は別の場所に置いて甲羅を入れた骨壺の上に頭から並べていきます。
今回のヒョウもんリクガメちゃんの引っ込んでしまっていた頭も脆くなっていましたが、確りと頭の形も残っています。少しは崩れていますが、お顔の形は良く分かります。
この頭を骨壺の前面に置いて背骨、手足、尻尾をあった形で骨壺の中に置いて行きます。上の甲羅が紙のように燃え尽きてくれたので、4寸の骨壺に入れる事が出来ました。
この8キロで厚みのある亀ちゃんでしたら、とても4寸の骨壺に入れる事は出来ないだろうと思える甲羅の量ですが、紙のように燃えてくれたお蔭で助かりました。
このヒョウモンリクガメちゃんのお骨でビックリしたのは、足のお骨の太い事でしいた。やはりこの背負っている甲羅の重量があるのでそれを支えるために太いお骨になったんだろうと想像いたしました。
甲羅が燃えてくれたお陰で骨壷も4寸の骨壷に入れることが出来ました。
お客様は、「入らなかったら上から手で押して潰しても良いですよ。」と言っていましたが、4寸の骨壷に上から押すこと無くて入って「良かった。」とシミジミおっしゃっていました。
この「ひみこ」ちゃんは、家では放し飼いで飼っていたそうです。
家の中を自由に歩き回っていたので、家族の皆様の愛情も人一倍な様子です。
ですから、他の亀ちゃんは粉骨パウダーにして持帰りましたが、このひみこちゃんだけは特別でお骨のままで家に置いておきたいと言っていらっしゃいました。
今回で3回目ですから、安心してお任せいただいたようですが、今日も綺麗に火葬できた亀ちゃんのお骨を見てご満足そうでした。
お大事に。