新たに作った大型火葬炉を今年の6月末に使用開始してから4ヶ月チョッとが経ちました。
既製品でなくて新たに火葬炉を作ってもらうと色々と問題点が出て来ます。
使用開始してからずっと覗き窓の部分の不具合が問題でした。
この火葬炉は、通常の火葬炉よりバナーの大きさが一回り大きいサイズのバーナーを使っています。そのために覗き窓から火や煙が漏れて来るの時もありますし、噴出して来る時もあります。
開き戸みたいに覗き窓を鉄板で両側に開くようにして貰ったのが失敗でした。
この両側に開くようにしたのは、炉の中が全てこの覗き窓から見渡せる様のしたのが原因です。
大型の犬を火葬するとその燃え具合をこの覗き窓からチェックしながら火葬を進めていきます。
そのために、炉の中を全て見渡せる必要がありました。
しかし、この両開きの鉄板では火葬中炉の中の温度がこの鉄板を伝わって室内に来ますので、とても熱くて作業が出来ないような状態になってしまいます。
そのために、大平板の上に断熱のインソールマットの50ミリを貼り付けて、覗き窓に蓋をする方法で試してきました。
比較的この方法で上手く言っていました。
通常の大型犬などでもこの方法で対応できました。
しかし、本日の黒柴犬19キロのオスの火葬でこの蓋から煙が漏れてきてしまいました。
通常の柴犬は、13キロ位ですが、今回の19キロは霊園に連れてきてもらって礼拝所に運ぶ時に見た感じでとても太っているのが分りました。
可也の大物です。
通常の柴犬では、10キロを超えても小型の火葬車で十分問題なく火葬ができますが、この19キロでは大型の火葬車でもチョッと緊張するような火葬になりそうでした。
火葬する前に、大型火葬車の後ろから右側の炉台の部分から煙が漏れかかっている箇所がありましたので、漏れない様にインソールマット25ミリをボーダーの上にもう一段高くして壁から炉台の隙間に煙が入ってもれてこないようにして、この柴犬の火葬に取り掛かりました。
火葬開始して、10分ぐらいまでは全く問題なく推移いたしましたが、S火葬の効果が切れる15分ゴロから炉の中の燃焼が激しくなって、塞いでいた蓋の隙間から煙が漏れてくるようになりました。
このままですと、火の勢いがドンドン強くなるので、一旦炉の燃焼スウィッチをオフにして火葬を続けました。でもこの子の脂分に火がついているのでドンドン火の勢いが増してきます。
止むを得ず一旦炉の中の燃焼を終了するくらいの燃焼防止対策をして燃焼を抑えました。
燃焼が少なくなると覗き窓からの煙は止まります。
暫くして炉に点火して燃焼を始めるとチラチラと覗き窓から出て来ます。
ここで、送風をこの覗き窓から中に送り込んで見ることにしました。
当然蓋はしないで、覗き窓から空気を強制的に送り込みました。
風量が弱いうちは上手く言っていますが、燃焼が強くなると段々送り込む風の量も増やしていきます。
送風を右斜めから送っていますので、増やしていくと覗き窓から出て来た風が左からしもてに煙が少しずつ流れ出てきました。このような状況では、燃焼を激しくしないでゆっくりと火葬するしか今の所方法がないみたいです。
燃焼が激しくなると燃焼防止装置を使って燃焼を抑えて、少しずつ燃え上げって来るのを待ちながら温度の管理をしていくようでした。
この黒柴犬はとても太っているので、すぐに炉の中は過燃焼になってしまうのです。
過燃焼になると煙突から煙が出る前の状態でこの覗き窓に「ボーッ。ボーッ。」と火が噴出してくるのです。
これを解決するには、
火葬炉の中の気圧が少し低く設定する必要があるかもしれません。
気圧が低くない場合は、強制的に送風する場所を右奥からでなくて正面から真っ直ぐに送風する必要があるかもしれません。
又、この火葬炉には、蓋を閉めた状況で空気の注入が出来る送風管も付けてありますので、蓋を改良して空気が外に漏れない様にすることも必要かと思います。
覗き窓の改良も必要でしょう。
新たな火葬炉のですので、色々と改革改善を計ってより使い勝手の良い火葬炉に育てていくつつもりでやっています。今回不具合が発見できたことで又一歩使いやすい火葬炉に変身させることが出来ると確信しています。